■「怖いです」「夢に出そう」「眠れません」「助けて」という悲痛なメールが今週はたくさん届き、わたしを喜ばせた。11日からNHK-FM青春アドベンチャーで再放送が始まったドラマシリーズ『アクアリウムの夜』(全10話)の感想。怖い怖いと言われるほどうれしいのは、稲生平太郎の原作を脚色するにあたり、わたしも相当怖い思いをしたから。怖がりなくせに執筆にあてられる時間は夜しかなく、人一倍たくましい想像力のせいで恐怖が増幅され、夜中に半泣きでワープロをたたいていた。停電事件なんてものにも肝を冷やされ、わずか150センチの身がさらに縮む思いをした。そんなわけで、ラジオの向こうの皆さんに怖がっていただけると、報われたような気持ちになる。出演者(松田洋治 國府田マリ子 有馬克明 清水紘治 秋元紀子 谷川清美)の力演、ミステリアスな音楽(選曲:伊藤守恵)に盛り上げられて、脚本よりもさらに鳥肌度倍増。来週18日からは後半6〜10話の放送(月〜金22:45〜23:00)と前半1〜5話の再放送(月〜金17:45〜18:00)がスタート。途中から追いつく人はあらすじをどうぞ。
2002年04月16日(火) イカすでしょ。『パコダテ人』英語字幕