■ロンドンに住む留学時代の同期のナオコから「ロンドン映画祭に『風の絨毯』が出品されることがわかったので、見に行ってきました」とメール。2回ある上映のうち1回目はチケットがsold-outで、2回目を観てくれたそう。「日本語がわかる日本人と、イラン語がわかっているイランの人たちと、英語の字幕を読んでいるイギリスの人はみんな笑うタイミングがみんな微妙に違ってた」と興味深いレポート。東京国際映画祭でもそうだったなと思い出す。「あと、映画の後にも面白いことがあって……」というこぼれ話がついていた。会場でロンドン在住の日本人女性に声をかけられてしばらくおしゃべりしていたら、映画の最初の場面で工藤夕貴さんが着ていた洋服をデザインした人だったのだそう。日本に一時帰国していたときにたまたまテレビを見ていたらインタビュー番組に夕貴さんが出演していて、一瞬映った『風の絨毯』の一場面を見て、自分が昔デザインした服だと気づかれたそう。「その後この映画を見たいと思っていたんだけれどもロンドン在住だしあきらめていたら、ある日ふっとこちらの日本人情報誌が目に留まったと言ってました」と、偶然が重なり、無事観ていただけた様子。ナオコとデザイナーさんとはすっかり意気投合し、これからもおつきあいが続きそうとのこと。人と人のつながりから生まれたこの作品が、ロンドンでもあたたかい風を吹かせてくれたことがうれしくて、プロデューサーの益田さんと山下さんにも知らせる。つくづく、映画は人をつなげる天才。■ちなみにロンドン映画祭のサイトの
『風の絨毯』紹介は、ネイティブの人から見ても「いい英語」らしい。