東京・横浜での「風の絨毯」の公開2日目。シネスイッチ銀座で榎木孝明さん、工藤夕貴さん、益田祐美子プロデューサー、柳生美結ちゃんの舞台挨拶があったので、かけつける。300人ほど入っていたのではと思われる大入り。いつもは黒などのシックな装いが多い工藤さんが、カラフルな幅広ボーダーのチューリップラインドレスで登場。思わず「ステキ!」とため息がこぼれた。美結ちゃんはウェスタンなあしらいのスリムジーンズ。身長は現在1センチ差でわたしが勝っているけど、足の長さは絶対負けてる。もちろん細さも。平成祭屋台の仕掛け人、中田金太さんにもお正月ぶりにお会いできた。日本で英語を教えているというニューヨーク出身のシアターフリークな女性が「英語字幕がついてなくて、内容がわからない部分があったんだけど」と話しかけてきた。東京国際映画祭のときには、全台詞に日本語字幕と英語字幕が対応していたけれど、今回の公開作品はペルシャ語の台詞にのみ日本語字幕が対応。「でも、すばらしい作品だから広めておくわ。英語つきDVDが出たら連絡して」と女性。
シネスイッチ銀座脇にあるレストラン「OLD MOVIE」に関係者が集い、軽い打ち上げ。乾杯のとき、隣にいた女性の名前は景山さん。どこかで聞いたことがある名前だと思ったら、魔女田本に登場する「人間宅急便となってテヘランから生フィルムを持ち帰った景山咲子さん」だった。現在、日本イラン文化交流協会の事務局長をされているという景山さん、以前勤めていた商社が中東と取引があり、そのとき身につけたペルシャ語(本人いわく、「ペルシャ語のペの字ぐらいしか話せないので、ぺ語」)を活かし、現在は日本イラン文化交流協会の事務局長をされている。初対面なのに、お互いのことは魔女田本「私、映画のために1億5千万円集めました!」で予習済み。「あの景山さん!」「あの今井さん!」と一瞬で打ち解け、一気に話がはずんだ。
本での情報では「一イラン通」の方だと理解していたのだが、なんとシネマジャーナルという「女がつくる映画誌」の発行に携わる映画通であることが発覚。最新号は風じゅー特集で、益田さんの独占インタビューも。おまけに景山さん、「NHKの朝ドラ『ロマンス』以来、榎木さんの大ファン!」だそうで、東京国際映画祭にぎりぎり間に合った生フィルムは、うってつけの人の手によって空輸されたとわかる。「これは運命です!ドラマになります!」と興奮してしまった。よくよく話を聞いてみると、「ほんとは私、フィルムを持ち帰れないはずだったんです。行きの機内で福岡映画祭に行っていたイランの映画関係者と知り合って、イスファハンでこども映画祭があるって聞いたので帰国日を延長したんです。そしたら益田さんからSOSの連絡が入って…」。その電話が入ったテヘランのイラン人宅というのが、日経新聞の記事を読んで益田さんに連絡を取ったイラン経済研究会の方が30年前に下宿されていた家だとか。つくづく事実は小説より奇なり。
その景山さんより、「イラン文化週間」の情報を入手。5/22-28(25日は休演)まで国際交流基金フォーラム(赤坂ツインタワー1階)にて、イラン映画の上映やイラン文化についての講演などが行われる。28(水)10:00-12:00、風じゅーのカマル・タブリーズィー監督の前作「テヘラン悪がき日記」上映+監督への質問が行われるとのこと。
先日、三越イベントで再会した「99年函館映画祭以来の知人」巌本さんとも同じテーブルで話がはずむ。風じゅーの応援とあわせて、加納周典監督の映画「ロデオドライブ」の宣伝にも関わっているそう。
風じゅー公式サイトを運営するシネマイマジカ、カフェグルーヴの皆さんとは、「風を起こそう」と盛り上がる。ネット上で絨毯を織る特別企画1000人の絨毯は250人で1枚の絨毯が織り上がるのだけど、1枚織り上がったときに感動的なことが起こるらしい。「この仕組みのために半月かけたんです!」とカフェグルーヴ社長の浜ちゃんこと浜田寿人。絨毯に登録した人だけにわかる、ささやかなサプライズもあるそうなので、ぜひぜひご登録を。ちなみに、登録時に書き込むメッセージをすぐに見られないのは、「絨毯に託した一人ひとりの願いや祈りは、絨毯が織り上がったとき、ひとつになる」からだそう。みんなの思いが結ばれる瞬間(250人目)まで、ただいま、あと189人。
2002年05月18日(土) 『パコダテ人』のかわいい絵の安井寿磨子さん
1979年05月18日(金) 4年2組日記 西佳先生好きょ