■劇団ヤニーズの4回目公演『コシバイ3つ』を前田監督と見に行く。会場は前回と同じく新宿御苑のシアターブラッツ。今回もほぼ満員だった。3回目公演の『命』とは趣向を変え、今回はタイトル通り、小芝居3連発。役者さんが慣れてきたというか、こなれてきたというか、成長を感じた。客席と間合いをはかる余裕が出てきたのか、前回よりも上手に笑いを集めていた。途中、台詞ド忘れで役者が舞台から消えるハプニングもあったが、それをネタにして笑いを取るたくましさがあった。幕間の場つなぎに流していた『ヤニーズに聞く!』というインタビュービデオも爆笑を誘っていた。大蔵省君は3話とも登場し、あいかわらず、とぼけたキャラで異彩を放っていた。松田一沙ちゃんは3話目だけの登場。言葉を発さず画用紙で筆談という役だったけど、仕草まで表情豊かで魅力的だった。見終わった後、まわりのお客さんたちが「面白かったねー」と言い合っているのを聞いて、妹や弟がほめられているみたいでうれしくなった。「もう少しコンパクトにできたら良かったなあ」と前田監督。3話で2時間。確かにちょっと長いし、テンポがだるい部分もあった。今のものを研ぎ澄ましていけば、もっといい作品になるはず。がんばれヤニーズ!