■風邪が良くなって気分爽快。誰もいない雪道をずんずん歩き、パコダテ人上映会場のスポーツセンターに着く。他の関係者が到着するまで1時間。落ち着ける場所で日記でも書こうと交通整理のお兄さんに「近くに喫茶店はありますか?」と聞き、「少し歩けばある」と指差された方向へ歩く。30分ほど歩いたが、見つからず。11時過ぎ、みんなと合流し、関係者控え室へ。劇団公演中の大泉さんは今朝札幌から駆けつけ、舞台挨拶が終わるとトンボ帰り。12時から舞台挨拶の後、上映。お客さんは300人ぐらい。1000人入る会場では空席が目立ってしまう。函館より反応が薄い気がしたが、5段階評価アンケートの平均が4以上だったと聞き、安心する。■前田監督、あおいママ&妹ちゃんと散策へ。軒先に並んだ雪だるまに番号が振ってあり、人気投票をしている。長い階段を登り、石切神社にお参り。「石を切る」ことから「おできの神様」らしいが、しっぽもデキモノなのでパコダテ人のヒットを祈願。■17時からの『害虫』舞台挨拶について行く。塩田明彦監督と少しお話しする。会社の先輩だった女性が『害虫』に出演していたこと、『彼女たちの獣医学入門』に出演した水橋研二さんの研究で『月光の囁き』を拝見したことなど話す。■三木さん、前田さんと『寿司元』で夕食。昭和14年からやっている店。頑固そうに見えた親父さんは、話すと気さくな人で「昭和35年頃がピークだったな。この辺は遊廓でね。あの頃は、うちの店もいい思いしたよ」と黄金時代の昔話を聞かせてくれた。人ひとりいない道を半泣きになりながら夕張駅まで歩き、快速旅團にパコダテ人ポスターを届ける。コーヒーを飲みに来た金物屋で映画祭応援団の佐藤さんが宿までトラックで送ってくれるというので、コーヒーを飲みつつお話しする。今までは地区ごとにばらばらに活動していたボランティアが今年は応援団として結束し、祭りを盛り立てているのだとか。佐藤さんとの話で、夕張の氷アートの謎が二つ解ける。ひとつは雪に色をつける方法。ピンクやオレンジの雪だるまが気になっていたのだが、かき氷のシロップで色をつけてから固めるらしい。もうひとつは、中にろうそくを灯すプリン型氷の作り方。バケツに水を張り、外側だけ凍ったところでひっくり返し、てっぺんを割って中の水をかき出すと、ろうそくを入れる空洞が出来る。『アイスキャンドル』と言うのだそうな。