2002年02月14日(木)  ゆうばり映画祭2日目

■9時前に家を出て、12時前に千歳着。2時過ぎにバスで夕張入り。はじめて訪れた北の町は意外と近い印象。一面の銀世界だが、軽やかな粉雪は真綿のようで寒さを感じさせない。招待ゲストと映画祭ツアー客を乗せた専用列車が3時に夕張駅に着く。楽団や市民、ホットミルクの歓迎。パコダテ人組は、あおいちゃんも前田監督も三木プロデューサーも照れくさいのか、うつむいたまま足早に通りすぎる。■駅のすぐ横が、昨日「夕張に知り合いがいた!」と驚かされた金子先輩夫婦が去年8月に開店したばかりの『快速旅團』。ジャケットと手ぬぐいが目玉商品の「ライダー用の防水マニアの店」。カウンターで簡単な食事もできる。ニラ玉丼(350円)とビタミンスープ(300円)の遅めの昼食。この手の「喫茶できる店」の貴重さを後で思い知る。■開会式は三味線・太鼓・尺八のトリオ『響』によるパフォーマンスで幕開け。映画に貢献した女性に贈られるマックスファクター賞授与式、審査員やゲストの紹介と続く。市長の挨拶で「夕張の娯楽は映画で、炭鉱で3交替で働く人々のために24時間映画館が開いていた」と知る。かつて市内には25館がひしめいていたとか。■オープニング作品はディズニー&ピクサーの『モンスターズ・インク』。ドアの使い方、悲鳴を集めてエネルギーにするという発想、女の子の年齢設定(言葉は発するが意味を成さない)がうまい。「ドアはアイデアやなあ。心の扉とかっていうしなあ」と前田監督。
■ウェルカムパーティーはホテルシューパロにて。ドイツから来たゲストにドイツ語で話しかける。「明日のHappy Tailを見てくれ」と売りこんだつもりなのに、「ドイツ語の練習デスネー」とスマイル。全然通じてない。メイン会場がすごい人なので、別フロアのコーヒーショップで食事を取る。■宿泊先の『ファミリースクールひまわり』は高校を改造したホテル。教室ひとつ分のひろーい部屋(写真)に、神奈川から単身で乗り込んできた学生の増田文子さんと二人きり。寝相が悪くても安心。ヒーターをがんがんに焚いた室温は25度。寒くない。

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