切り足りへんし。 前につけた傷もかさぶたさえとれた。 カッターの刃、買い置きあると思ってたのに。 いざ切ろうと想ったら1枚もないし。 使い捨てメスが欲しいな。 欲しいな。
血の臭いがこびり付く。 まとわりついてる。 丸を見てれば楽になるかな。 ああうるさい。 気持ち悪い。 イヤだ。 うるさいのが嫌い。 助けて。 誰か私を迎えに来て。 押さえつけた跡がまだ疼く。 まだ胸板が痛い。 動かなきゃ。
と言うわけで、昨日は切れなかったんだけれども。 ストレス溜まったのを少しも和らげることもできず登校。 教室踏み入れた瞬間私はフリーズったね。 何で朝っぱらから顔みなきゃなんないのってカンジで。
新たに、発見。 学校では切ることができないので。 爪で。 ぎりぎりと。 まだ残ってる。 血が滲む一歩手前ってくらいかな。 気をおさめるために。 そしたら幾分かはマシっぽい。
集会があったんだけれども。 体育館に足踏み入れた瞬間の、蒸し暑さ。 人の体温。 触れた足。 たくさんの人。 気持ち悪くて。 顔しかめたけれど、それで楽になった訳でもない。 ただ辛かった。 逃げたかった。 押し込めて。
涙が出そうだった。
集会の内容はほぼ全然覚えてないけれども。 心の不調がどーたらこーたら。 もう保健室に行けない。 しんどいと零すことができない。 缶詰だ。 学校がより苦しくなった。 保健室だけだったのに。 もう行けないじゃん。 しんどいって、表情にも出せないじゃん。
学校が、もっと苦しくなる。
ああもう。 ホントに鉄の味するよ。 酷く。 もー。
別に私が居るからといって、 物語が進む訳でもないのに。
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