しんどいよ。
試合は何とか1回戦負けできた。 ホントに気力奪われて。
ヒマだったので、丸を見てた。 空中にたくさんあるの。 動くのもあるし、漂ってるのもある。 多分原子ってわけでないだろうと想う。 知らんけども。 たくさんたくさんうじゃうじゃ小さいの。 五月蠅い体育館の中で、私だけが違う場所に居てるみたいだった。
しんどいしんどいひたすらしんどい。
何もしたくない。
ただ寝ていたい。
しんどいよ。
腕に傷を付けて。 明日の学校のために気持ち切り換えて。 笑わなきゃ。 笑わなきゃ。
Tに、しつこく左腕見せろと迫られた金曜日。 私はその子を振り払って逃げたかったけど。 ひとりで教室に移動するのも、周りに何か言われるのも御免だし。 私は耐えて、また傷が増えた。
前にも増して、口に鉄の味が広がる。 その度に私は腕の傷跡達を辿る。
あのひとと、帰りに会った。 道ばたでばったりと。 2人乗りしちゃだめでしょ。 それにしても彼女可愛かったなあ。 もったいない。 それに、私に気付いたからって声かけんなよ。誤解されるじゃん。 しかもいつもよりしつこく。 やきもち妬かせたかったんやろね、彼女に。 そんなカンジのひとだもん。あのひとは。
大丈夫だった。 私、相当自己暗示上手いよ。 やっと誰のことも気にならなくなった。
少し、寂しかった。
私が壊れる程、愛されたい。
きれいなひとに。
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