猫頭の毒読書日記
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2004年11月21日(日) |
天国までの百マイル:浅田次郎 |
昨夜の枕の友です・・ (ベッドに持って入って、途中で寝てしまい、翌朝読了というパーターンの本) 1998年12月刊→2000年1月朝日文庫刊
最初はわけ分らない(主人公に感情移入が難しい)が、最後はもう、涙です。 やっぱり、浅田次郎です〜〜〜 ・・って、最近まとめて読み始めたところで、 例のアジサイホテルなるファンページまであるのも最近知ったところ。 日本の小説の読者に回帰させるような力ある作家。
朝日文庫の扉にいわく。(解説者大山勝美)
バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも分かれたろくでなしの中年男城所安男。 心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院めざし、奇跡を信じて百マイルをひたすら駆ける 親子の切ない情愛、男女の悲しい恋模様を描く、感動の物語。
百マイル(160キロメートル)はそれだと思って読むわけだけど、 最後に至って、それとは別の意味になる。(あるいは意味がプラスされる)
話の真ん中すぎて走り始めてから、 PPM(ピーター・ポール&マリー)の 「五百マイルも離れて」の歌詞がグルグルしだすわけだけど・・ そのように・・
母親を救うのは金儲けの病院ではなくて、クリスチャンの病院で 権利と義務としての仕事をする、神の手をもつ医者・・ 安男を救うのも マリ(ア)です
でも、もちろん1人だけの力で、とはいいがたい・・
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