++ Wasabia ♧ japonica ++

平凡で退屈な日常の中にこそ、目を向けたい一瞬がある。
大事なことは、いつもその中にしかないのだから。

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◆ 2002年07月05日(金)
セフレとの再会、そして最後
関係が切れてから約1ヵ月後にセフレの彼を含むメンバーでのオフ会があって、それに参加した。

まだ関係良好な時に決まっていたオフ会。

幹事だったので欠席することをためらわれたし、すでに1ヶ月たっている。あえて彼の前に立つことで自分の気持ちがどう動くか確かめたかった。

その場をリトマス試験紙にすることで、赤に出るか青に出るか。
つかみとしては五分五分。

立ち直るのなら、一気に下のほうまで徹底して沈む方がいい。
心の痛みが強いほど、その恋愛を強く実感できる。
悲しみもまた恋愛の一部。最後のイベント。







参加メンバーはグループ全員。6人。
私が嫌いな彼を狙っている女性も当然参加。

彼女はセフレの彼の横に座った、たまに酔った振りをして彼にしなだれかかる。相変わらずご自分の旦那さんへのノロケ話。矛盾している。
少しでも彼の気を引こうと、誇張して語る。彼女はいつもより饒舌だった。


「誰々ウザイから、祭り上げてやろうか。」


吐き出すタバコの煙に目を細める姿が、
大人の演出のつもりなのか。
170cmもあろう大柄な身長。長くゆるい取れかけのパーマ。
足を組んで、ひざをつく。

大人の雰囲気を見せたつもりなのだろうか、
いかんせんその体重が統一感を崩してる。
その和歌山なまりも舌足らずな口調もまるでいけてない。

それよりもなによりも、バトル仕掛ける度胸もないのに強い女を演出する。
相変わらずな性格に苦笑。

言うだけのあおり。寅の衣を借るなんとやら。

自分で自分の始末をつけられないのなら、輩と一緒じゃないか。
ってか、おまえ一人でバトルしたことないだろうよ。
自分の論理も構築できないのなら、おとなしくROM専しておけよ。



「する気もないくせに挑発だけするなよ。バーカ」


苦笑しながら、彼女の頭を軽くいなす彼の手。
ズキンと心に何かが突き刺さる。

禁煙していたけども、タバコに手が伸びる。1本また1本。

禁煙をしていることはセフレも知っている。

私が彼女を嫌いなことも彼は知っている。




落ち着けわたし。




彼は明らかに私を挑発している。




落ち着け。おちつけ。オチツケ。





ち ょ う は つ に の る な








「送ってくれるよね?」

そう聞いた彼女に腕を組まれ、彼は町に消えて行った。


私を煽るために彼女を選んだとしたら、彼の質も落ちたものだ。


いや、最初から私の見る目がなかったのか。
くだらない男に関わったものだ、最低だ。




だけど、この激しく動揺している私の心はなんなんだ。
明らかに傷ついているこの自分の気持ちはなんなんだろう。
焦げつくように嫉妬している情けない私はどうだろう。


結局、彼の思惑は見事に命中してんじゃないか。


今ごろ彼は彼女を口説いているのか、はたまたベッドの上か。
私には関係ない。関係など持ちたくもない。


まだまだ、傷が癒えるには時間が掛かる。
自分の心がどこら辺にあるのか、そして何をすべきかわかったのだから、
早く家に帰ろう。自分に帰ろう。



そう、足早に岐路を歩いていたとき、
そこでふいに携帯がなった。

あの女からだった。



追記
ジャンルを苦悩/心から恋愛に変更しました。
過去ログ読み返してみたら、内容がだいたい恋愛関係ばかり書いているので。
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