++ Wasabia ♧ japonica ++

平凡で退屈な日常の中にこそ、目を向けたい一瞬がある。
大事なことは、いつもその中にしかないのだから。

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◆ 2002年05月14日(火)
a sexfriend or...性の倒錯者たち
セフレの彼は、私がどうやらお気に入りらしくほぼ毎日電話があった。
お互いの恋人たちよりも会う回数はおろか電話やメールは多かったように思う。



彼は性に対して無知な私の好奇心を、知識として満足させてくれた。
性的欲求ではなく知識としての好奇心。
彼の知る限りの色んな店に連れて行ってくれて見学させてもらった。


玉抜き兄さんがやっているバーで、
ホルマリン付けのタマタマちゃんを見たとき「食べ終わったモモの種のようだ」と感想を言ったらお兄さんが笑っていたのが印象的。性の倒錯者がたむろう小さなカウンターだけの店はあふれかえって店の外まで客がいて熱気でむせ返していた。

玉を抜くときの価格だの内容だのを細かく聞くと、「遠慮と言うものを知らないヤツだ。」と彼にはたかれたけど、おかまいなしに聞いた。
客商売だから、不快だろうとなんだろうとお兄さんは快く会話をしてくれる。
素敵なお兄さんだった。お姉さんか?どっちだ?(笑)



一番妖しかったのはSMバー。
ママさんと彼が倒錯と恋愛についてガンガン言い合っている内容が、普段の生活から逸脱している世界で専門用語が多すぎて半分以上が内容が理解できず私だけがついていけなかったりもした。

向こうには鉄格子があって、お姉さんとおじさんがロウソクとムチでSMプレイ中だった。始めてみたものだから食い入るようにしげしげと眺めていたのだけど、興奮はしなかったところをみるとそういう性癖は自分にはないように思える。

てっきりお姉さんは従業員かと思いきや、彼に耳打ちして聞いてみると両方客だと聞いてびっくりした。客同士ならなぜ店内でこういうことをするのか理解できず。
彼に言わせると、こういう性癖の人はパフォーマー的なところがあって見せることも一種のプレイなのだとかなんとか。露出狂なのかと聞けば、またそれとも違うらしい。これについては未だに理解できず。覚えているのは、見せることでまた相手を探すことにもつながるのだとか。


なんとなく、セリを思い浮かべてしまったことは当然言えなかったけども。
もしくはレース前に馬を引き回して見せるパドックとか。



自称Sのおじさんが私に色目を使っているのがわからずに、席をおもむろに交代させてきた彼の真意がイマイチつかめず、ぼけっとしていたら今度は交代した席の隣にSのお姉さん(私よりも年下だけど経験豊富そうなのでお姉さん)にいきなりディープキスをされて、その気持ちよさに女も悪くないなと思っていると彼が怒り出してお開きになった。

その店は、「一人で絶対行くな」と釘を刺されたのでそれきり。
ってかそんなディープな店に一人で行くほどの心臓は今も持っていない。
一応、性的な欲求は普通どまりで今も落ち着いているから。


他にもあるけど、まぁこれ以上書いたら成人向けのただのエロになってしまうのも
忍びないので割愛するが、なにしろ普通に生活していれば見聞きすることもなかった世界だ。

女とディープキスをすることも、当然(笑)









彼のセックスはいたって平凡。それどころか肌を感じることの方が好きらしく、ただ裸でお風呂に入ったりじゃれあっていることの方が大半、行為はおまけ程度。

彼は、私の中途半端な初心さと中途半端な好奇心が相手として丁度良かったところがあるのだろう、色んなところに連れまわして私がただただ呆然としているのをみると満足していた感がある。



私くらいのバカさ加減が、彼の自尊心を満足させるに丁度良かったのかもしれない。
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