入院当日。
犬のこともあってここ数日は犬の写真の整理をしている。 写真で犬を見ているだけで気が紛れる。 死んだ直後より数日が経過して落ち着いてきたころに悲しみが襲ってくる。 特に夜寝付くとき。 電気を消して寝ようとすると犬のことを考えてしまい中々寝付けずテレビをつけっぱなしで寝る日々。 爪が伸びてくると”カシャカシャ”切ったばかりは”ピトピト”と肉球が張り付くような、 ささやかな音を立ててフローリングを歩き、その日常音が無くなった静けさが何とも無機質で殺風景に感じる。 地雷防止(ウンコやおしっこ)に昼間でも無意識に電気をつけてしまったり、縁側や玄関の柵を無意識にまたごうとしてしまったり。 16年間続いた癖が抜けないでいる。 不妊で悩んでいる人にとっては不謹慎な話だろうけど、 自分の子供の誕生より犬が亡くなった悲しみのほうが強くて気が抜けてしまっている。 元々子供に興味がないから余計に…。 旦那とも初めて喧嘩して、何から何まですべて悲しい気分が続いた。 某音楽フェスに気分転換に母とライブに行きたいとお願いしたところ承諾してくれたものの、本当に渋々といった感じて「これっきりにしてくれよ」と言われ、それが納得いかなくて喧嘩になった。 結局はライブは諦めて、私が折れる形になったけど、 やっぱり結婚って私には向いてないと感じた。 何をするにも許可がいる環境が息苦しい。 子供のことを考えろということだろうけどそんな余裕がない。 **************************** 月曜の夜にお腹の張りが治まらず、病院に行ったものの エコーで小一時間様子を見たけど張りは見られずそのまま帰宅。 何とか予定日に入院することが出来た。 午後に母親に送ってもらい、 入院手続きをして問題なく希望のトイレ付きの個室に入れた。 きれいで広い個室で安心。 手術担当の医師が代わる代わる挨拶にやってくる。 どの担当医も感じのいい人ばかりだった。 夜は手術前のエコー。 問題なく頭は下。2度も逆子になる落ち着きのない子っているのか?? 最後の1週間でより大きくなり、動きも激しく、 「早く出たくてしょうがないんでしょうね」と母に言われる。 |