二日目の夜からグズりだす。
寝ようとするとクズリの繰り返し。誰かを探してるように海老反りになって黒目を彷徨わせて頭を反らして泣いている。 パパをさがしてるのか? 完全に目覚めたようで目も開くようになってきた。 泣いている顔が男の子っぽくなってきており、数時間単位で顔が変わっていることに気づく。 タオルで包まれた息子をあやしていると、タオルで包んだ犬の亡骸を火葬場に向っているときとダフってしまい涙が溢れてきた。 子供の誕生は嬉しいし、犬の分まで可愛がろうと思ったりもするけれど、 犬にもっと生きていてほしかった。もっとしてあげたいことがあったのに。 犬に色々教えられたからこそグズり続けても穏やかでいられる。 泣いていても可愛いと思える余裕がもてるのは犬と16年過ごして色々あったおかげだと思う。 ぐずるたび抱いて歩いて母乳をやりを繰り返していたが、さすがに2時をまわると寝不足の頭痛とめまいをかんじてナースセンターに子供を預けて3時に就寝。 翌日聞けばミルクを飲むこともなく寝ていたよう。 静かな空間だと泣いてしまうそうな。お腹減ってたわけじゃないのね。 自分の都合で預けたのに手元に帰ってくると私もホッとする。 生まれた子は、髪の毛が長い。 手術台の上で初めて見たとき、第一印象が犬みたいに毛が多いと思った。 生まれた瞬間に泣いたと思ったら、「おめでとうございます」と、 私の胸にしばらく置いてくれたんだけど、不思議と泣き止んだ。 生まれたばかりのせいか、カエル?か犬みたいに伏せポーズのまま丸まっていた。 その後、産後医療師に検査につれて行かれると再び激しく泣き叫んでいた。 医師にヒョイッと連れて行かれたとき、0.03の私の視界には黒々とした彼の髪の毛と体の形が犬の姿とダブリ、 瞬間的にうちの犬が手伝ってくれたんだと感じて涙が出て仕方なかった。 それから縫合。手術よりも縫合の時間が長く、大先生が説明しながら施術していたようだった。 下半身麻酔は初めてだったけど、局部麻酔のおかげか背中の麻酔は思ったほどの痛みではなかったけど、 刺されたときにビクッとなったら、お腹の子が異常に激しく動き出し、お腹の動きで私も動いてしまいそうなぐらいだった。 歯医者で異常にあばれたりしていたから病院嫌いな子なんだと思う。 麻酔から出産まであっという間だったけど、 お腹を押された瞬間があってその苦しさで肩に力が入ったみたいで 筋をおかしくしたようでしばらく右肩が痛かったわ。。。 麻酔や痛み止めが切れてくると体の関節が所々痛いことがわかった。 でも不思議なもので生まれて見ると我が子はかわいいし、 二人目を産んでもいいかなと思える。 産むまで苦しくて大変だけども…。 |