un capodoglio d'avorio
(参照→YSダービージョッキー特別)
夜、NHKでハルウララの特集番組をやっていた。 なんとなくチャンネル合わせたらそれだったので、 これも縁かと思いつつそのまま見る。
途中、やっぱりありがちな人情話っぽくなってきた。 むう・・・と、思いつつも、 でも地方競馬の惨状などをきちんと映してたし、 そこそこチャンと作っているなあと思った。 調教師宗石サンの騎手時代からのエピソードを、 ていねいに掘り起こしていたのも好感が持てる。 でもやっぱり何と言っても白眉は、 ハルウララの素顔だろう。 メンコを外した彼女の素顔、 けっこうかわいかったな、へえ、 あんなお顔だったんだあ。 レース前に止まらない震えを見たときは、 さすがに切なくなった。 ほんっっとに気の小さい臆病な娘なんだよ。 それを、周りの心ない人間が・・・。
というどかの思いをNHKの特番はそこそこ汲み取ってくれたけど、 きょう、もっともっと、ハルウララについてベストの内容だったのは、 よしだみほサンの「馬なり1ハロン劇場」だ。 本日、オフィシャルサイトにアップされた「第251R」は、 ハルウララが主人公で、ノボトゥルーが相方で登場。 人間やお金が周りでがちゃがちゃ鳴らす騒音を取り除いて、 馬たちの小さな小さな声にフォーカスをあててみようという想像力。
そう、大切なのは、想像力。 ハルウララのあの怯えている様子から、 彼女の心情を理解する気があるのかどうかだ (それを踏まえたらパドックでぎゃーぎゃー騒いだり、 フラッシュを焚いたりなど、できないだろう)。
ともかく、NHKの特番はちょっと余計な、 独善的な周りの人間のエピソードが混じったけど、 それでも、そこそこいい出来だった。 そしてそれ以上に今週の「馬なり」はいい出来だった。 よしだ先生、すばらしい。
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