un capodoglio d'avorio
2004年03月04日(木) |
マックでサイトを作成するということ |
というわけできょう、doka's homepageはマイナーリニューアルした。 いちおう、半月くらい前から、少しずつ計画してた。
2004年01月27日の The 4th Renewalは、 私としてはかなり満足のいく結果だった、特に、構成。 ただ、あの時は、構成をかっちりまとめるのに精一杯で、 配色をちゃんと吟味しきれなかったなーという感想もあって。
色選びというのは、かなり奥が深くて、 実は当初の計画からかなり脱線して、 「カラーコーディネーターって楽しそう♪」とか何とか、 いろんな深みにはまってたゆたっていたりした。 色の3属性「色相・明度・彩度」とか、 彩度対比、明度対比、色相対比、それらの組み合わせ、とか。 そしてそこから生まれる心理効果とか。 けっこう複雑で、でもだから知り出すと楽しくって仕方がない。
しかし、どかはある地点でちょっとけつまずく。 マックとウィンドウズの差だ。
ウィンドウズユーザーは現在95%を占めており、 残りの僅かがマックを含むマイノリティである。 まあ統計の母集団から、パソコンのヘビーユーザーを抽出すると、 かなりマックユーザーの比率は高くなるらしいけれど、 それでもまあ、10%はいかないだろう。
そして、どかは普段は自分がマイノリティであるということを、 ほとんど意識しないまま生きていかれる。 ところが、サイトを作成していて、 特に配色などに凝りだすと急に壁が出現する。 モニタに出力できる「RGBカラー」はおよそ1670万色。 しかし、マックとウィンドウズで確実に同じな出力を保証される、 「WEBセーフカラー」となると、なんと僅か216色まで激減する。 このことは実に、実に、暗示的である、現実の世界に広く存在する、 様々な齟齬の縮図がここに見えるといっても良い。
異なる立場にたっているお互いが、 誤解無く相手に自分のメッセージを届けるための手段とは、 言葉も含めて、実は自分が思っているほど完全でもないし、 無限でもないし、確実でもないのだ。 何と言っても、1670万の可能性が216に目減りするのだ。 もちろん、自分が95%の枠に生きていれば、 こんな「目減り」、気にしないで生きていかれる。 5%の枠に生きるマイノリティも、自らをその狭い枠におさめていれば、 こんな「目減り」、気にしないで生きていかれる。 しかし、おそらく、マイノリティは先にこのことに、気付く。 そして、気付くとすぐ、その齟齬の果てしなさに、軽く絶望する。
いや、世界の実際では、これが「軽く」で済んでいないから、 きっと毎晩毎晩、ニュースを見るのが憂鬱な日々になってしまう。
ことは単なる、色目の違い、では無いと思うの。 ことは単なる、マックユーザーの悲哀、では無いと思うの。
今回、どかは色、かなりいろんな冒険と挑戦を楽しんだ。 そしてマジョリティの人たちとの齟齬のないコミュニケーションを目指して、 「WEBセーフカラー」の足枷を自らはめることも、した。 そしてギリギリのところで、少しだけ、その足枷を外し、 自由に空を眺めて深呼吸するために、 「WEBセーフカラー」から外れる色を、ちょびっとだけ、使った。 でも、悩んだよ、悩んだんです。
そしていまは、あの悩んだ時間って、 存外、重たい大切な時間だったんだなーと思う。 ことは単なる、…、では無いと、思うの。
それはさておき、ご意見、ご感想、求むです m(_ _)m
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