un capodoglio d'avorio
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2004年02月25日(水) ネオバロックとレゴブロック

目覚めた瞬間憂鬱、あ、きょうは偏頭痛な日だと思ったから。
止まない痛み、でももだえのたうつほどの痛みでも無いし、
仕方ないなあと諦めつつ、天気が良かったからチャリをこぐ。
行き先は、大阪府立中央図書館。
夕陽丘図書館や中之島図書館を併合して、
スケールアップした国内随一の公立図書館はいま、
東大阪市にあったらしい、荒本新都心地区に。

八戸ノ里の駅前を通過し、小学生の頃塾通いに使った橋を渡り、
若江岩田に住んでたころの近くをかすめて着いた荒本は、
どかの記憶とは180度、正反対の、
とってもこぎれいなスペースになっていた。
中央図書館以外にも、新市庁舎、外資のスーパー「カルフール」、
新築の高層公営マンションなど、およそ東大阪のくすんだイメージからは、
想像もつかないくらいに、お金がつぎ込まれてて驚く。
軽い、めまい。



↑モダニズム、ってかLEGOブロックを積み上げた感じの図書館の建物

とにかくでかくて、新しい。
どかが中学生や高校生の頃に通った夕陽丘や中之島の図書館と比べると、
まあ、何と明るくて使いやすくてちゃんとした施設なのだろう。
広大な敷地面積に、4階まであるフロア。
ゆったりとしたスペーシングに、充分な数の閲覧席。
居心地いいなあと思いつつ、美術史関連の蔵書を見てみる。
思っていたよりも、まともにあって安心。
日本語の著作で言えば、ICUの図書館よりもあるかも。
もちろん英語の著作は全然無いし、ましてやイタリア語の著作は(略)。
でも、贅沢言っちゃいかんね、充分じゅうぶん。

それでも偏頭痛は止まず、休憩して外に出て、
向かいの「カルフール」へ向かう、これもデカいなあ。
どかの割と好みなブランドが入ってて、
ちょっと服とか見て嬉しくなってでも、お金無いの思い出して、
しょぼんとしつつ、スタバでラテのトールを頼んで、
芝生の広場で持ってきたパンを出して食事。
戻って、CDやDVD、ビデオのフロアを散策。
閲覧席に戻って、また読み進める。

司書サンのホスピタリティも高かったし、
とりあえず、どかは気持ちよくて嬉しかった。

でも。

中之島図書館のあの、明治時代のネオバロック建築の風情を思い出して、
ちょっと寂しくなった。
美術史をひととおりやったいまなら、あの建築の意義が痛いほど分かる。
実際に使ってた高校ン時は、古くさいし狭いし何だよう。
とかのたまってた自分が、やおら恥ずかしい。
過去の歴史が現在の生活と渾然としてそこにある風情が、美しかったな。
まあ、中之島が無くなったわけでは無いのだけれど。

本日、ボス・O先生の「モランディ」を読了。

そして借りたのは以下の本3冊、ビデオ2本。

佐々木英也「マザッチオ」
ジョン・ポープ=ヘネシー「ルネサンスの肖像画」
アビ・ヴァールブルク著作集1
「サンドロ・ボッティチェッリの≪ウェヌスの誕生≫と≪春≫」

青年団「ソウル市民1919」
維新派「ヂャンヂャン☆オペラ水街」


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