un capodoglio d'avorio
朝から玉川大の通信教育部の科目試験。大阪会場は、大阪城北詰駅からすぐの大阪私学会館。これがどかの最後の科目試験(でなくちゃいけないの、お願い…)で、「民俗学」と「考古学」。去年の夏のスクーリングで同じクラスだったMサンから、今回の予想問題を伺い、その周辺を割合重点的に対策準備して臨む。
…したら、ドンピシャ!…か、神なのか、Mサン?いやー、データは扱うべきヒトが扱って初めて有効なのですね。勉強になります。
そんなおかげで、わりあいスムーズに書き進められたし、おそらく、試験で落とされることは無いかと思われ。ただ、レポートがなー。実は、先週はそれで、かなり痛い目を見ているどか。うう、思い出したくない。ってかさあ、大体さ(略)。
ともかくも試験が終わった。この、開放感!何歳になっても、テストが終わったあとの深呼吸はいいものだ。空気が少し甘い感じがする、この懐かしいトリップ感。さて、というわけでどか、初めて京都競馬場、通称ビッグスワンへ向かう!きょうはG3きさらぎ賞!これまでスペシャルウィークやナリタトップロード、そして去年の2冠馬・ネオユニヴァースが勝ったレース、クラシックへ確実に続く大切な重賞レース。そして今年の主役は、3歳牡馬最高の血統と名高いブラックタイド!競馬場の雰囲気、世界の果てみたいな行き止まりの、でもぐるぐる渦巻くバイタリティが感じられて、嬉しかった「そうそう、これこれ」。
↑京都競馬場は馬場内に入れない、そこには白鳥が羽を休める湖があるから
で、どかは京都6Rから参戦したのだけれど、ダメダメだった。もう、全くダメ。有馬以来、一月半のブランクで勘が鈍っているのかしらん。うん、きっとそうだわ。京都1ORの北山Sはサンデー産駒、幸サン騎乗のクワイエットデイから武豊騎乗のクラクエンリーグへの馬単で勝負するも、きれーいにクワイエットディをクラクエンリーグが差しきって1着2着、反対で負け。武豊、恐るべし。でもね、ちょっと違和感を持ったんだよね。メインレース前での武の好騎乗は、メインでのポカの前兆…って。
北山Sのショックを振り切って、パドックへ走る。ブラックタイドを生で観るために来たんだもん。今年の3歳牡馬の中で、断トツの支持率。言うたれば競馬界の「横浜高校松坂くん」。で、ヒトが鈴なりのパドックで、彼を見た。
すごいと思った。素直に圧倒された。しなやかで力強い歩様。毛並みの色つやも良い。落ち着き払った穏やかな気配。そしてそれらの特徴がまとまって醸し出すムードは「大物感」としか言えないものだった。歩様がさあ、かっこいいんだよう。柔らかくて、でもふにゃふにゃしてるわけではなくて、ミケランジェロのダヴィデみたいく、こう、静かな雰囲気から放射される圧倒的な躍動が、あるの。流星も形が良くてかっこいいなあ。あとはマイネルブルックも力感を感じた、でもちょっともったりしてるかな、と切る。
↑返し馬でのブラックタイド、鞍上は年間200勝男・武豊
京都11R・3歳混走・芝1,800M・G3きさらぎ賞…
馬券はブラックタイドとアンカツ騎乗のタマモホットプレイの2頭を固定の、3連複4点流しで、ハーツクライ・カンパニー・シルヴァーゼット・オレンジワールドへ流す。自信あり。きょうはこれまで勝ってないし、そろそろ獲ってもいいころだ。ブラックタイドは単勝1.4倍の圧倒的一番人気。むしろどかの気がかりは2着3着・・・、発走!
わりかし速い流れになる、タイドは6番手あたりの好位に着け3角の坂の頂点辺りから徐々に進出、4角出口で芝状態の良い外に持ち出して4番手ほど。絶好、良しそこからっ!期待を背負った武豊、鞭を入れるっ。
タイドはするすると伸び始める、が、後ろをずっとマークしていた藤田騎乗のマイネルブルックがすかさず内から馬体を合わせる、鞍上、追う。するとブルックはタイドに半馬身先行、武も負けずに追う、追う…。どかはこの時点でも全く安心しきっていた。2頭が、加速を続けて、後続が遅れて…。どかはゴールまで150Mほどのところで見ていたのだけれど、目の前を駆け抜けるときも、まだタイドは追いつけない。
差せ、タイドー!差せ差せーっ!!
とどか渾身の力で叫ぶも、ついに、追いつけず、タイド…2着。ああああ、あっと言う間に紙くずになる、手元の馬券。
評論家諸氏は、今回でタイドを見放したような論調を展開。曰く「クラシックを勝ち負けできるレベルでは無いだろう」。でも武豊は自身のWEB日記で「ブルックは強かったけど、タイドはまだギアをひとつ使っていない」。と書いた。どかは…、パドックで自分の目で確かめた彼の華を信じたいから、確かにあのとき、他の馬には無いムードが彼にはあったから、後者の論調を支持したい。
どかは、2004年度牡馬クラシック戦線、ブラックタイドを応援します(牝馬は…、ダンスインザムードかヤマニンシュクル、かな?)。
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