un capodoglio d'avorio
2004年01月29日(木) |
ちょっと待って、神様(〜第16話) |
ふとしたチャンスをつかまえて、この世に残ることができた竜子だけれど。でも、辛いことがたくさんたくさん。たまに良いことがあっても、やっぱり辛いことがたくさん。残してきた夫から深い感謝の言葉を聞いて涙ぐんでいても、すぐ次の瞬間、会社の同僚の女性が夫を支えようと心をくだくシーンにばったり出くわしたり。
そんななか竜子が少しずつ、かつての自分の人生への踏ん切りをつけることができるようになってくる。悪いことだけじゃなくて良いこともあったのだから、その「小さな喜び」をただ抱きしめて黄泉路をたどろうと決意しつつある。
でも、ひとつ気がかりなのは、いま身体を借りている秋日子のこと。日々の生活への現実感が稀薄で、さらに両親の離婚問題で嫌気が差している。「もうずっと、このままでいいよ」などと、竜子にもらしてしまうほどに、傷つき疲れている。
そうこうするうちに、ついに、秋日子と竜子の「エクスチェンジ」に周囲の近しい人間が気づき始める。竜子は、秋日子の友人ふたりに、真実を告げることを秋日子に承諾をとる・・・。
・・・と、こうプロットを書き進めてみても、つくづく良くできたストーリーだと感心する。緩急自在で隙が無く、かといって視聴者に気疲れもさせずにメッセージをきちんと伝えてくる洗練度。それを支えているのは、宮崎あおいの演技力だ。
アップダウンの激しい<竜子@秋日子>と、優しいけど疲れている<秋日子幽体ver.>を、本当に見事に演じ分けている。とくにこの第4週では、幽体ver.のときの切なすぎるほどに透明な眼差し、表情が、特に素晴らしい。泉ピン子とのマッチアップも良かったのだと思う。大御所がちゃんとフレームに入ってくるから、肩の力が抜けてスッキリした凛々しい本質が出せているのだろうか、とも思うわけで。
なんだかとても解説的な文だけど、ともかくもいよいよ残すところは最終週!最後かも知れないあおいタンの制服姿、目に焼き付けるんだー(結局それかい)♪
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