un capodoglio d'avorio
passatol'indicefuturo


2004年01月09日(金) ちょっと待って、神様(〜第4話)

ついさっきの第1週分の再放送で、
どかが見逃していた第1話をしっかり観ることができた。
やれやれ、良かった良かった。


わりと人格が入れ替わったりするというのは、
ドラマの常套手段、ありがちな展開だけれど、
このドラマがそのありがちな陳腐さに終わらない原因は、
そのギミック・仕掛けにのみ頼らない、
すうっと深い心情がちゃんと描けているからだと思う。
泉ピン子演じるおばさん・竜子の、
家族に対する一方通行な愛情の空しさ。
宮崎あおい演じる女子高生・秋日子の、
生きているリアリティが持てない乾いた諦め。
そんなこんなが、それぞれの瑞々しい演技の底に、
ちゃんと重石として沈められているから、
プロットが上っ滑りしていかないで、
きちんとくさびとして心に引っかかってくる。


手前ミソだとは思うのだけれど(勝手に「手前」にしてるどか)、
でも、あおいたんはやっぱり、演技派だなーとつとに思う。
自分と同年代の等身大の女子高生を演じているのではなく、
おばさん竜子が中に入っている女子高生を演じてるのね。
その一方で守護霊みたいな秋日子自身も演じているから、
純粋に、一人二役でがんばってるの。
単なるポッと出のアイドルには、
あの振幅の大きさは出せないでしょう。


竜子の夫が秋日子の家を訪ねて、
ふと目にとまったベンジャミン(フランクリン)を
是非引き取りたいと請うシーンは今週のハイライト。
そのときの秋日子の表情、良かったな。
目。
目がいい。
バーモント・アイ。
すっごい力があって忘れがたい表情だったよ。


やばい、どか。
かなり幸せだわ、いひ。


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