un capodoglio d'avorio
東京10R・サラ系3歳以上・芝2400m。 秋競馬G1戦線のクライマックス、ジャパンカップ。 芝は深夜から降り続く雨のためにかなり水を吸っていた。 でも、直前に雨脚が途絶えて、馬場は不良→重へ。 本命は自他共に認める現役最強馬、 競馬界のヤンキース・藤沢厩舎が誇るエース、 シンボリクリスエス。
本来ならなー、ファインが秋天に出場してー、 かるーく5馬身くらいちぎって盾を獲ってー、 そんでジャパンカップで一気に世界の頂点にー。 っていうシナリオだったのに、いろいろ間違って、 いろいろ狂いが出て、何故かきょうのこの大一番、 ファインの名前は無いのね。
ちぇ、じゃあ・・・、 2002年の年度代表場の座をファインから奪ったクリスエス、 応援してやろっかなーって思ってたけど、 ・・・気が変わった。 きょうは重馬場。 いかに断トツ1番人気のクリスエスでも、 あの跳びの大きさでは厳しいだろう。 重馬場で強いと言えば・・・、 2003年度クラシックを分け合った2頭でしょ! つまり2冠馬ネオユニヴァースに、 菊花賞馬ザッツザプレンティ! 鞍上がデムーロくんにアンカツさまというのも、 どかの勝負を後押ししてくれるし。
というわけで、馬連8−10と、 3連複を8ー10固定であと、1・3・5・11へと流す。 外国馬は、けっこう前評判高いけど、買わない。 分かんないもん、分かんないのは、買わない。 どこか、ひとつでも信じられるとこがあったら、 そこをよすがに懸けてもいいけどさあ。
パーンパカパーンパカパーン、ダダダダン! G1のファンファーレとともに、大騒ぎするスタンド。 はあ、東京にいればなー、ぜっっったい、あそこにどか、 いたよなー・・・と、テレビに向かって嘆息どか。
発走!
逃げる逃げる、1番タップダンスシチー! 逃げる逃げる、逃げる・・・逃げる、逃げるぞ? おおお、すげー、差が、つまらない、つまらないどころか・・・、 最後、また開いてるよ、すげー!!
と、これはテレビの一般のニュースでもちょっと流れてた映像だけど、 4番人気のタップダンスシチー、9馬身差の大逃げ圧勝目前、 ・・・ん? と、どか、気づく。
1着はタップで決まりだろう。 現時点で2着がアンカツのザッツ、これも粘り切りそう。 そして3着が・・・、おおおおっ、まだネオが粘ってるっ。 3連複、取れるジャン! がんばれ、ネオ、がんばれーっ、耐えろ耐えろおおおおお! と、それまで茫然としてたどかが、俄然テレビの前で絶叫始める。
しかし、ネオの背後に迫るのは、あの、黒く大きな馬体。 チッ、来やがった・・・、ネオ、逃げろ、逃げろおおお・・・。
着差は、アタマひとつ。 ネオはラストゴール板前、差されて4着。 どか、3連複、惜しくも外す。
クリスエス、さすがとは言わへんぞお。 現役最強馬が、3着4着あたりをうろちょろ、すんなっつーのお。 勝つなら、さくっと、勝てよお。 ネオも、ちょっと、お疲れ気味かな。 デムーロくんとの神懸かりコンビも、ちょっと影が薄いな。 ラストの競り合いで、しかも府中の直線で負けるなんて、 2冠馬ネオユニヴァースらしくないぞお。 有馬記念には行かずには休んだほうがいいんじゃないかな、心配。
そして、タップ。 すごすぎ。 かっこいいっす。 6歳秋にして、初G1制覇。 鞍上、佐藤哲三騎手、ステキだ。 9馬身差は、ジャパンカップ史上最大着差。 鞍上と馬との奇跡に近い最高のコンビネーションを見た気がする。 大逃げお見事、いいもんみたなー、気持ちいいなー。
タップダンスシチー、おめでとー。
|