un capodoglio d'avorio
朝から、東大の本郷キャンパスに向かう。 なんだかセーラー服だの、ブレザーだのの女の子がたくさん。 おおっ、なんだこれわっ、そういうお祭りかっ (やっぱりこの辺が、アホ・・・)!!
と思ってたら何のことはない、受験生の子たちへ、 キャンパスと校舎を開放する日だったらしく、 そういえば、親子連れで来てたり、学ランの男の子もいたり (なぜ最初に彼らは目に入らない、ワタシよ)。
というわけで惣一郎のアドバイス通り、 提出用のどかの学士論文を「銀杏メトロ」で製本して一息つく。 暑いなー、ひさびさに暑い日、やっと夏っぽくなってきたかー。
帰りは新宿に降りて、2つの紀伊国屋をハシゴして美学史関連の本を探す。 新宿はヒトが多くて、さらに、暑い。 で、三鷹に戻って、きょうは ICUの美術史の先生にご挨拶に伺う。 近況報告して、で、ちょっと勉強のことで相談に乗っていただく。 いろいろ、論文とか本を見せていただいて、アドバイスをもらって。
その後は図書館にそのまま入って、勉強をすることにする。 すでに日は落ちて、空はどんより曇り空。 いつもの2階の東側の席に着いて、カリカリ、コリコリ。 ふと目を上げて、本棚の上に視線を滑らせたら(これが図書館の醍醐味)、 赤い背表紙に目がとまって、グーッと目眩が始まった。
「横浜 対 PL学園」
・・・で、ふと思い当たって、 さっき、1年前の日記(→観るの、スポーツ)を読み直してたら、 やっぱりね、ごめんなさい、ワタシ、嘘ついてましたネ。 スポーツを見て、泣いた記憶はそこで「4つ」って書いてるけど、 わたしは、あの「横浜 対 PL学園」を部屋で観ていて泣いてましたね、 まぎれもなく。
あんなすごい試合、観たこと無いよ。 怪物・松坂 対 強豪・PL学園・・・、どかはPL学園を応援してて、 延長17回、何度も何度も横浜に勝ち越されて、 何度も何度もPLは追いついて、追いつくたびに泣いてたよ。 じっさい、あの1試合だけで充分一冊のドキュメンタリーが書けるほどの、 まさに空前絶後の試合だった、プロではあんな試合は、無理だ、 例え今年のタイガースでも。
最後、打たれたPLのエース上重クンは、チームメイトがみんな、 悔し涙で頬を濡らしていたのに、ひとり笑って、周りを励ましてたんだよね。 準決勝、横浜が6点差を逆転して勝ったことよりも、 決勝、松坂がノーヒット・ノーランで優勝したことよりも、 あの準々決勝のが、人々の記憶に残る試合だった、なーって。 そんなことを思いながら、その本を読んで休憩した。
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