un capodoglio d'avorio
2003年07月21日(月) |
'03 Rd.8 GREAT BRITAIN/Donington Park |
楽しみにしてたドニントン、懐かしい (年寄りの思い出話は一年前のレビュー参照)。 イングランドのどっちつかずの天気は今年は落ち着いてくれたらしく、 予選からずっと、ドライだったらしい、やれやれ。 どかが応援してるのは、中野「王子」真矢クン、 次いでイタリアーノ・トリオ。 意地を見せたのは、トリオでまだ唯一勝ってない「マフィア顔」、 マックス・ビアッジだった。
ドニントンってば、とっても難しいサーキットで、 前半の高速セクションと後半の低速セクションの落差が激しく、 マシンのセッティングを詰めるのがとにかく大変らしい。 前半はラップタイムを削っていくライダーの技量がモロに出るし、 後半は度胸一発ブレーキングでガツンと飛び込めなくちゃ差されちゃう。 ドッグファイトが(他の超一流ライダーと比べると)得意じゃないビアッジは、 当然、前半はともかく、後半に弱みを抱えていると言える。 帝王・ロッシはもちろん、前半も後半もどっちも強い、 GP500時代からこのコース三連勝というのもうなずける、 ちなみにロッシ人気は本国イタリアに次いで、イングランドで高いらしい。
ポールから飛び出したのはビアッジ、行けっ。 スタート出遅れのロッシは序盤、次元の違う走りであっさり二位に浮上、 追撃態勢を整える、1周目にウカワ、第1コーナーで転倒、 はい、ごくろうさまー、チャオーッ (・・・しかし、このウカワの転倒が後々禍根を残す、まったく)。
全30周の決勝、レースの見所はここから15周目までの、 ロッシのプレッシャーに耐えながら逃げるビアッジの、 彼に出来る精一杯のギリギリのライディング、 実力世界第2位を証明する走りだった。 よくがんばったよ、ビアッジ。 ロッシも余裕があったんじゃない、本当に、 抜くに抜けないくらいのペースだったもん。 持ち前のスムースかつワイドなライン取りでコーナリングスピードをかせぎ、 後半セクション・メルボルンヘアピンも死ぬ気で突っ込んでたもんね。 どかぽん、感動したっす。
しかし、帝王のプレッシャーに屈してちょうどレース中間の15周目、 ビアッジ、シケインで痛恨のオーバーラン、2秒強、一気に離される。 こうなると、パチンとスイッチを入れるロッシ、 一気に離して勝負を決めようとするけれど、 ビアッジもがんばって食らいついていく、ガンバレっ、ビアッジ。
どちらかがミスしたら状況がガラっと変わる「静かな」ドッグファイト、 しかし、さすが帝王、そんじょそこらのプレッシャーには負けない、 むー、ほんっとうに、弱点、無いなー、こいつぅ。
でそのまま決着、3着は「おまえ自信つけただろ」ジベルナウ。 カピは4着、王子は9着かな、だめだようー。
好レース、では無かったけど、でもまあ、 あのビアッジとロッシのほぼ同じタイムでの併走は、 静かな緊迫感あったし(K-1のベルナルドとフィリオの試合のように?)、 勝つべきヒトが勝って、良かった良かった、ウカワもこけたし。
って思ってたら、BS2の実況が終わったあとで、 MOTO-GPのオフィシャルページ観て、唖然とする。 なんと、ロッシ、ペナルティで10秒加算され3位降着!! なんでなんで?と、よくよく記事を読んでいくと、 1周目でウカワがすっころんだせいで、2周目の第1コーナー付近で、 イエローフラッグが出てたらしい。 イエローフラッグとは要するに「危ないから、いま、抜いちゃダメよ」フラッグ。 なのに、ロッシがそのコーナーへの突っ込みで一台パスしてたから、 それを、表彰台でのシャンペンシャワー、 さらに勝利インタビューまでやったあとでオフィシャルが裁定したらしい。
・・・どっちらけ。 ウカワ、なんて間の悪い男なんだ、ったく。 もしかして、このページでさんっざんこきおろしてるのを見て、 それで、彼は腹いせにやったのかしら・・・、ってことは無いな。 ゴメン、ウカワ。
でも・・・だめだ、やっぱりこの人、好きになれない。 別に才能の欠如は悪ではないのだから、 積極的に忌み嫌わなくちゃいけない理由ではない。 どかがひっかかるのは、8耐とかでホンダへヘコヘコご奉公して、 それでプレミアマシンを手に入れたりとかするやり方がひっかかるだけ。 まあ、それも、ヘコヘコご奉公されてうかうかプレミアマシンを支給する、 ファクトリーもファクトリーだけどさ。
あ、ちなみにこのドニントンから全てのRC211Vを擁するチームに、 一台ずつプレミアマシンが支給されたらしい。 ビアッジもようやく、ロッシと同じ舞台に立てたわけだ。 つまり・・・、ウカワ、もう、表彰台には届かないだろうな・・・。 勝つなら、オランダまでに勝たなくちゃだったね、かわいそう。 応援してもいいけど、お願いだから、むやみに転けないでね。 おねがい(どかぴん、性格、ワルっ)。
なんてね。
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