un capodoglio d'avorio
passatol'indicefuturo


2003年04月03日(木) 音楽と昂揚(雑誌SNOOZER)

ついに来週の輪読は、私の番が回ってくることになった。
ドブレ、わっかんないんだよなー、フランス人きらいー。
ロジックをちゃんと使うべきところで、レトリックを連発するだけなんだもん。
回りくどいっつうねん、ほんま。
で、準備に時間かかるのが目に見えてたから、今朝から早速読み始める。
昼過ぎまで読んで、ちょっとギリシアとか美術史の専門の辞書で調べなくちゃで、
仕方なく、ICUの図書館に行くことにする、行ったら入学式の後の、
「キャンパスツアー(?)」で、新入生と親御さんが次々入ってきて。
絶対、どかのこと、ここの学生と思ってんやろなー、バカめ。
と思いつつ一人ほくそ笑んだり(ヤナやつ)。




閉館までそこにいて、
急に小金井公園の桜が
どうしても見たくなって、
春の嵐の最中、強風にさからって、
チャリをちゃりちゃりこいでって、
玉川上水上流にさしかかって、
夕日がキレイでパチり
(さあ高校教師を思い出しましょう)。
もちろんiPodクンはシロップで、
くどいけど以下、回想。


実際、BUMP OF CHICKENの人気はすごいと思った。
ウェヴ上で自分の趣味のレビューをアップしようって輩は、
大概自意識過剰で少しナルが入ってるに違いないんだけど(誰かさんみたいに)、
おおよそCDのレビューを公開してる自称音楽好きの方々のなかで、
バンプを積極的に肯定する支持者の多いことと言ったら、へこむくらいなのな。
ブームだ、これは、もはや。
で、昨日の日記に書いたように、どかにとっての、
「コレぞっ」つう連帯もはかない泡沫と消え、あああ、いいもん、ちぇ。

って思ってたら、ちゃんとフォローが入るから人生は不思議だ
(神様は見てる、お星様は見てる、JAROも見てる!)
昨日の夜、買った雑誌・SNOOZER(スヌーザー)の記事が、
ここんとこ一週間くらいのどかの気持ちを「ジャスト!」って言う感じで、
ものの見事に過不足なく、書ききってくれていてすごい気持ちよかった。
やっぱ「ロッキンオン」より「スヌーザー」が好きだなあ。
兵庫サンや山崎サンはともかく鹿野サンはいまいちだよねー、
やっぱ田中宗一郎サンの記事が面白いよー、少なくともどかには。

シロップのギター兼ボーカルの五十嵐サンへのインタビューが掲載されてる4月号。
そのリード文が、どかには溜飲が下がるというレベルを超えて、感動的。
全部引用したいのだけれど、それは問題もありそうだし、少しだけ、
ごめんなさい、引用したいと思うの。


  粗悪なドラッグ並の、即効性とわかりやすさばかりが売り物の、
  あまりにお手軽な共感装置の氾濫。
  誰も言わないから、僕が断言してやる。
  わかりやすさとは、悪だ。

  ・・・

  あらかじめ繋がることを目的としたわかりやすい表現など、
  母親より年上の娼婦ほどの価値も持たない。

  ・・・

  ここには、いろんな記憶のかけらが渦巻いている。
  悪意と罪が渦巻いている。
  政治的妥当性、一切なし。
  とても第三者が引き受けられないほどの、
  切実すぎる想いも、醜悪な部分もすべてひっくるめて差し出すことが出来るか?


素晴らしい。
さすがだなー、田中サン。
何が素晴らしいって、この文章だけ見ると、
音楽について語っているというより、
もっと深い大きな表現活動全体の真理をついているようにしか見えないことだ。
演劇も、マンガも、小説も、映画も、ダンスも、ドラマも、
ぜんぶぜーんぶ、当てはまるやんか、これは。

そして、SNOOZERの去年の6月号でかつて、甲本ヒロトが田中サンと、
「ロックンロール」について長大な対談をやった。
取材嫌いのヒロトが、とても楽しそうに語ってたの。

そしてそして、どかが知る限り、SNOOZERにおいて、
バンプがスポットを当てられたことは、かつて無い(と思う)。
少なくとも、ここ数ヶ月、いわゆるバンプブームの最中には、
一度も、無い。

・・・久しぶりに来た小金井公園は、平日の昼間なのに、
たくさんの花見客、学生とか、お年寄りとか、子供とか。
どかは、去年の深夜にここに来たことと、
一昨年の深夜にここに来たこととを思い出して、
少しくらい思い出に浸るんも許されるよねーって、チャリ止めた。




  ここには、
  いろんな記憶が、
  渦巻いている・・・


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