un capodoglio d'avorio
2002年08月05日(月) |
ピンポン(映画)補足 |
どかはねっからの大洋ファンだから、この映画を大洋の原作を読んでないヒトが観たら、 いったいどんな感想になるのか、とても知りたかったりする。 以下、補足。
スマイル役のARATA氏、彼以上にスマイルにハマる俳優はいないだろうくらい、ハマりすぎ。 陰を持たせた瞳と押し殺したときの強さのバランスが絶妙。 でも、ARATAって誰?とか思ってたら経歴観てああっと思う。 映画「ワンダフルライフ」に出てたんだ、あのじみーな、でもどか的にツボに来た映画。 ああ、なるほどねー、そうかー・・・ アクマ役の大倉さん、美味しいなあ、良いシーンあるもんね。 普通に好演。 チャイナ役のサム・リー、格好良かったある意味、一番。 ネコバス氏お気に入りの一品。 中村獅童、うーん、顔は迫力満点やったけれど、ガタイが・・・ ドラゴンの凄みを顔のみで出そうとカメラワークも凝ってたけれど、隠しきれず、華奢な身体。 おしいな、でも、満足、顔は怖い。 バタフライジョー役、竹中直人、さすが。 数少ない、原作から離れたキャラ作りをしていた、というかいつもの竹中さん。 もすこしトーンを落としてくれないとARATA氏が辛いかなあ。 ババア役の夏木マリ、この映画中一番議論を呼びそうなキャスティング。 なにせ原作とはあまりにかけ離れたイメージ。 それを、竹中直人とは反対に、夏木さんは頑張って原作風にイメージを寄せていったが・・・ どかはでも好き、妙なフェロモンが出ていて、結局ババアの息子が映画ではカットされてて、 彼女一人でペコを独り立ちさせなくちゃなんだから、 妙な色気ぐらいないとやってられへんやろう(力関係的にね)。 そしてそして、主役様、ペコ役の窪塚洋介。 どかもこれを映画でやるのであれば、ペコは窪塚くんしかいないと思った。 というか、実はどかは恥ずかしながら、窪塚くんラブだし、 野島ドラマで頑張ってたし、あの宇宙人的な演技はウマくはないけど、 でもワン・アンド・オンリーなんだから、それが「華」というものに繋がる可能性もあるし、 好き。 オババとの絡みもスマイルとの絡みも、普通に好演してた。 聞くと、彼も大洋ファンらしい(ちなみにクドカン様も)。
ああ、そうかあ、と思う。 みんな松本大洋が大好きだから、あんなほのぼのとした良い雰囲気が漂っているんだ。 たしかに最新のVFXは盛り込まれているんだけれど、 スタッフキャスト全員の原作へのリスペクトがこの映画のリアリティを方向付けしているんだ。
窪塚ペコとARATAスマイルは本当に微笑ましい。 DVDが出たら買っちゃうかもと思うくらい、良い。 大洋フリークのどかだから、かなり辛口で観ていたつもりだけど、 確かに至らないところもあるけど、このほほえましさがすべてを相殺してくれるのさ。
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