un capodoglio d'avorio
2002年06月16日(日) |
教授&ヒロト「桜のころ」 |
坂本龍一作曲/甲本ヒロト作詞の「桜のころ」購入。 ワールドカップ日本代表の応援歌というふれこみ。 パッと聞くと、あまりにもハイロウズとは異なる曲調、歌唱法。
ハイロウズとはまた違うメロウなヒロトと、それでも変わらないリアルなヒロト。 スピードとパッションを抑えても裏側からにじみ出るテンションが、 教授ならではな繊細で洗練されたメロディラインに乗ってくる。
歌詞がさり気ないけれど、すごい。 これはサッカーを歌ってはいない。 もっと普遍的な、もっと個人的な。 直接慰めたり囃したり盛り上げたりしないで。 押し付けがましくなく突き放してもいず"BLUE HEARTS"ではなく"HIGH-LOWS"的言葉。
多分サッカーのサポーターはこの曲を選ばないだろう。 そしてヒロトもそれを本気で求めてはいない。 分かりやすい「癒し」に走られることへの拒否こそが "BLUE HEARTS"への終止符の意味だったとすれば・・・ だからどかは"HIGH-LOWS"とこの曲を支持するのだ。
ハイロウズっぽくないこの曲にこそハイロウズのエッセンスが明らかに見える。 ブルハからハイロへの「転移」に振り落とされた人はきっと少なくないはず、 でもまずここから入って欲しい、ヒロトはやっぱり、ヒロトなのだ。
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