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2008年02月10日(日)
スタンディング

ファントムを見に行ってきました。

大沢たかおさんは、本当に「役者」なんだなぁと思います。
うまく言えるかわからないのだけど、
どの役を演じても大沢たかおにしかならないのではなく、役に溶け込んでいると言う感じです。
どの役を演じてもその人自身の個性、というか、この人はこんな感じ、というパブリックなイメージを壊さない役じゃなくても演じられる。
俳優さんに役を合わせる、のではなく、その役に沿うことのできる俳優さんだと思いました。
周囲に華があるのももちろんなのですが、すごく調和している世界だと思いました。
たとえば、○○さんだったら○○さんな性格の役しか演じられないけど、役者って、それが主人公だったとしてもお芝居の中の一部であるもの。って私は思っているのですが・・・。

ミュージカルは苦手な私。と思っておったのですが、今回は舞台が舞踏会な時代だったのでしっくり見ることができました。
すごい迫力。
舞台は劇場、1階席だったため始まりから通路を歩く役者さんたちを間近で見ることができたし、途中で自分が芝居の一部になった気がした。だって、ロビーに普通に役者さんたちがオペラ座の観客として歩いているんだもの。

役者さんたちは皆とても素敵でした。
あんまり世界に入り込みすぎて、呼吸を忘れるくらい見てたら胸が苦しくなってきたので、手を膝の上で組み合わせて(腕組みではなく)少しだけ自分を守ってた。

初めてスタンディングオベーションしました。前の席の人が立ったから舞台が見えなくなったというのが真相ですが。
カーテンコールのときは会場の温度が冗談ではなく2度くらい上がった気がした。