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2002年12月14日(土)
月に吼える。

息を詰めて、読み続けることの、幸せ。

「翼 cry for the moon」読後。


物語を作るうえで、読者に「目指す山場にたどり着き、ちゃんと着地してもらう」ルートまでを作ることが自分の仕事だと言ったのは米沢りかという漫画家です。
物語には山場があって、読み終わって初めて自分が物語の世界にはまっていたことに気づくくらい夢中に読ませることが出来たら、その作品は成功していると言えるのだと思います。
そもそも、作風が自分の好みと合っていなければ面白いと言えない。
自分の好みと合っていても、読んでる途中で飽きることなんてのはざらなこと。
それを「読み進ませていく」ことができるのが、作者の「筆力」であり、力なのだろうと。

それほど涙もろい方ではないのですが、物語が終焉に近づき作品としてあるべき場所(これはネタが一緒だとか結末が見通せるとかの意味ではなくて、その作品が目指してた場所が明らかになる瞬間)へたどり着けたとき、じわーっと心に染みてきます。
木曜夜から金曜日にわたって読んでいた「翼」(村山由佳 集英社文庫)を読み終えたときも、こんな気持ちでした。
そのおかげで電車降り損ねたことは、まあ別の話として。

村山由佳は、中学ん時から好きな作家さんです。
ちゃんと、読んでいて「着地」させてくれる作家だと思ってる。
「翼」が刊行されたのは97年、地元の本屋でサイン会が行われました。・・・行って無いけど。
いつの間にか文庫になってた。
私には今現在「この作者に印税入れたくない」(笑)と言う作家がいるのですが、それとは逆で、「この人のは新刊で手に入れたい」と思う人もいるのです。
最近2、3ヶ月本買ってなかったので無性に買いたくなった。
本へのフェティシズムかね、これも。(ゼミの授業参照)

ごめん、話の内容と自分が考えたこと感じたことを書こうと思っていたんだけど書けなさそうです。
私は「着地」するまではすごく大事に色々考えながら読んでるんだけど、いざ着地するとそれで満足してしまうんでした。
着地してしまったらそれで「あーよかった。」っと私の中でもその物語が終わる。直後だったら何か書けただろうけど、いかんせんちょっと時間たち過ぎ。
自分が気持ちよかったからそれでいいです。
再読したら何か書きます。
でもオススメだから読んでみてください・・・。