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2006年11月19日(日) 【ヒトラー 〜最期の12日間〜】久々真面目感想

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もうね、はやく風邪治れ!って感じです。

なのにやっぱり映画を見るのは止められないみたいで、
今日1日だけで新規で下記の『ヒトラー』『あらしのよるに』
ぼーっっとDSを見ながら片手間に『ハリーポッター〜賢者の石』。
あ、『銀河英雄伝外伝』のスパイラルラビリンスも見たな。

…結構元気やん、私。


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【ヒトラー 〜最期の12日間〜】

何年か前の『アカデミー賞外国語映画部門』にノミネートされてましたね。
結局見る機会をなくしてそのままだった記憶の蓋がヒライタヨ。
WOWOWで放送してたのでなんとなく見出してしまったら止まらなくなって
結局最後まで見ちゃった。夜中12時30分…。
風邪ひいてたんじゃなかったのか?!私!
早く治すんじゃなかったのか?!私!

というわけで見る気もなく見出したので予備知識まったくナシです。
ンー、正直、もっと基本情報を頭に入れてから見るべきだった!と後悔。
(だってほとんど全員が実在人物とは思わなかったんだヨー)


戦争映画ですが、ナショナリズムを唄っているわけでもなく
反ナチでもなく、賛美でもなく、反戦を掲げているのでもなく、
ただただ描写に徹底した群像劇の映画でした。

それでもやはりメインどころの人物は居て、
・医者    →傷ついた兵士たちの現状
・総督秘書官→地下総督府内の様子
・少年兵   →一般市民の様子
それぞれの視点が次々と描写されていきます。

目前に迫るロシア軍、弾薬も少なくなり食料も乏しくなってくる。
ベルリン市内で繰り広げられる攻防戦。
絶望的な状況。
統一が取れなくなり済崩しに崩壊していく指揮系統。
妄想と現実。
肉欲、酒、怠惰におぼれる上級仕官。
仲間割れ。
自ら命を落としていくもの達。
兵士による市民の虐殺。市民による市民の虐殺。
逃げ場のない地上と贅沢品に溢れた地下。

ナチ統一国家においての人々の思想を批判するでもなく賛同するでもなく
ただ単にタブーを承知で赤裸々に描いていってる感じです。
今の私たちには眉をしかめるような思想感かもしれないけれど…。

実際私も首相夫人(やその息子)の考え方にはかなり眉をしかめたけれども
でもそれは彼女はその時代のドイツで生まれ、その時代のドイツで育ち、
そういった教育を受け、そういった環境で暮していたのだから仕方がないのかな…と。
だから一方的に批判する事が出来ず、なんとなくモヤモヤな気分。
(まぁ投降するぐらいなら自決を!という考えにはかなり批判的に描いてるけれども)


映画ではナチスは『完全悪』で描かれる事がなにかと多い;
確かに「ユダヤ人虐殺」は歴史的事実だし、非難されるべき大罪だけれども
それでも戦争は一方的な観点からは成立しない。
この映画を作った監督の意図は私には計り知れないけれども
この映画は賞賛されるべき映画だと思う。
歴史を未来の人に伝えていく手段として。戦争の虚しさを伝える手段として。



注)ここからアホ感想です。

しっかし、ヒトラーの役の人、写真そっくりダネー!!
最近私の頭の中ではヒトラー=『プロデューサーズ』劇中劇のヒトラー
だったから、映画を見てる途中で何度もあのクネクネさを思い出してしまって…ヽ(T∇T)ノ

真面目な感想台無しダヨ!!


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