吸殻の山を眺めながら一人飲むコーヒー 気の遠くなるような時間を今まで歩いてきた。
彼女の写真を眺めながら一人飲むコーヒー 重ねた時間を取り戻しは、もうできないんだ。
「今日は私が炒れてあげるよ」 と僕に出したコーヒーはいつもより少し苦くて濃くて、別れを予感させた。
空っぽの部屋と君の写真と1人のコーヒー。 湯気だけが時間を動かしてゆっくりと僕は、君の写真眺めてる。
君と二人の写真見つめながら想うよ幸せの日々、 淋しさ紛らわすタバコ、日に日に増えた。 空っぽの冷蔵庫とカレンダー、想うよ幸せの日々、 1つずつ思い出捨てるため、流すよ涙。
今日部屋を出る事にしたよ メモに書いた最後の文字、涙で見えない。
空っぽの部屋と君の写真と1人のコーヒー。 誰も居ないのにメモだけ残した。 君の笑顔はこっそりポケットにしまった。
ゆっくりと朝が訪れる。
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