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2004年01月21日(水)

雨に打たれている葉を見ていた。
窓から見る雨の粒は容赦無く、葉を打ちつけた。
―いつかは晴れてくれるだろうか?―

地面をゆっくり濡らして、コンクリートの色を変える。
雨粒が葉にあたる音が強くなって、傘を差している人に意地悪をする。
―それでも太陽は昇ってくれるだろうか?―

車が水溜りの上を走って水飛沫をあげた。ワイパーの動きが少し早くなった。
運転手は前が見えずらそうに、少し腰をあげた。水の中をかき分けるように、まるで平泳ぎをやって見せるかのように、ワイパーは雨の中を泳いだ。
―いつになったらゴールにつくのだろうか?―

濃くなったコンクリートの上を皆急ぐように歩いていく。
ズボンの裾が濡れない様に、肩に雨粒が乗っからない様に。傘は様々な色をして、歩いていく人たちの流れに沿って踊っている。晴れを祈るようにして。
―想いを浮かべて、そっと水溜りに落とそうか?―

願いを雨によせて、流してみた。
いつかは叶うだろうか?虹の麓に行ける夢は。
いつかは、いつかは。



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