元・白血病患者の日記
 

2006年02月23日(木) 不正だらけのテスト

 本日は会社説明会はなかった。イトウちゃんが忘れてるだけというパターンも少しあり得るかも、という空気は走っていたんだけど、さすがになかった。企業が来てから思い出し、授業の途中から会社説明会をするという以上のことは、残念ながら…なかった。イトウちゃんなら、何かしてくれる期待をしてたんだけど。

「これからみんなの出欠の確認とか、製図の確認とかすることが山のようにあるからオレも忙しくってよ」教室の横で授業中に昼寝をしてる暇があったら、小まめに添削くらいしてろよな。今まででアレだから、これから忙しくなるってことは…それでいいのか?イトウちゃん。

 木曜ということで、前にジンナイ先生の講義を休んだガンちゃんは「単位がもらえないなら帰ろうかな」を連発。午後には原価のテストもあることだし、「帰ろうかな」。とはいえガンちゃん、その休んだ日には書類上ではキチンと需給を受けとっているらしい。なんでも(木曜の)数日前に買った(スケベな目的で購入した)ユンケル皇帝液で領収をもらったのだが、確信犯的に日付を休むべき日に変えてもらい、品名も「風邪薬」と書いてもらったという。担任のチェックはザルなので、これでOKなのだとか。これでいいのか?

(授業への参加時間がどうのこうのと抜かしていたが、単なる脅し?だった。散々、二日酔いやらパチンコで休んでいたピグモンに全部の単位があるというのだから、この訓練学校は何かがおかしい)

 タンメン大久保になると話はもっと凄くなる。CADの授業中に見たこともない電気配電盤の製図をしているのだが、前社から(人間関係のイザコザがあって会社に来たくないのなら、それでもいい)在宅でもいいから設計をしてくれと折れてきたとか。ってことで起業して社長さんになったとか。…仕事決まったんならいつまでも需給受けてないで、サッサと仕事しろ!という感じなのだが、実際は交付を受けながら教室のPCで会社の仕事もしているという。これでいいのか?(そもそもCADなんか熟知してるのに、この学科にいる意味がわからない)

 木曜は残りの日数でどこまで出来るかわからないが、三次元の説明をするという。ただ、普通にしてても生徒の半分しかないパソコンなのに、ソフトもバラバラで中には三次元に対応していない席もあるという。「そういう人は変わり番でやってね」これでいいのか?

 原価管理は、最後の最後まで授業をするらしい。既存のプリントで終わりだと思ったら新しく配布された。…マジか?

朝も早くから製図をしてる棟梁は、授業中も図面をドラフターから外していないから、講義の間中も製図をしていたのだろう。…これでいいのか?

 原価のテスト。メカトロに近いものだろうと思っていたが、問題がプリントの順番に出題されるのではなく、ネジのようにマーカーしたものが「そのまま」出るというものでもなかった。…なんか試験してる感じがして、いいんでないかい。

わかる問題から流していくと、最後の問題から開始することになる。…時間も気にしないといけないね。と、問題に取り込んでいると、隣のウネが束のようなプリントをガサガサやっている。マークをした部分がそのまま出ると思っているらしく、早くもパニックになっている様子。最初にある問題は、なかなか骨があると思ったら、授業中に先生の言葉をメモしていなければ出てこない言葉だった。あぁ、しっかり授業聴いててよかった。こういう差別化は必要だよね。これでいいのだ!
それなのに、あろうことか巡回をしている先生に「この意味わかんないんですけど」とヤクザが質問をした。いや、テスト中なんですけど、何を考えてんですか?
 先生の巡回が再開され、なぜかオレのところであからさまに立ち止まる。「ふ〜ん、そう答えるか」って、不安になるじゃないの。そして一回りをして全員の状態を見たのであろう。

先生は突然、「あまり大っぴらには言えないけど、最初の問題は前にやった通り、この図から説明が出来ます」とやりだした。「まぁ、言葉で説明できない人は、空白でなければいいから何か文字を書いといてください」と言っていた。冗談かと思ったら、終了後ピグモンが「試験中、説明した図をそのまんま記入したら、『そう、それでいいんだ』って先生に言われた」とか抜かした。…これでいいのか? なんか真面目にやってるのがバカらしくなることばかりだこと。…これでいいのか?

 帰り道、燃える男・ヤマザキさんが駅を通り過ぎる。声をかけたら、浜竹図書館に向かって勉強をするのだという。「私の地元の図書館は、到着するころには終わってますから。ここは夜の7時までやってるんですよ」とのこと。そういえば去年、勉強の内容がこんな程度のものでは就職に何の意味もない、と声を荒げたのはこのお方。同じ大声を出すのでも、どこかのリーダー的な棟梁とは全然、意味が違うのであった。燃える男・ヤマザキさんに出会えたことが、この学科に来た唯一の救いなのだろうか。こういう人が困難な状況にいるというあたりに日本の歪みを感じるんだけど。これでいい…わけがない。(4・25)


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