march forward.
りりかの独り言。

2005年09月28日(水) ハルのこと。2。

冷静になってみても、私はやっぱりハルが言ったことは許せなかったし。

もう会いたくないし、話したくない、と思っていた。


3日くらい経った頃。

ハルからメールが来た。

「この間は、酒の勢いもあり、言いすぎた。ごめん。でも、俺はりりかや子供たちが、たとえ親兄弟にでも嫌な事されたら、文句を言いたくなるんだ」

と、書かれていた。

私は、それを見て。

ハルはいつだって、私の味方だもんね、と思った。

思ったけど。

それでも、やっぱり「はい、分かりました」とは言えなかった。

だから。

「いつか、笑顔で会えるときが来るまで、またね」

と、送った。

返事は無かった。




私の中では、これで終わったと思っていた。

もう、ハルとは会うこともないし、何も無いだろう、と。

だけど、それからまた三日後。

ハルからメールが来た。

「俺は、いつだってりりかといると笑顔でいられるし、りりかを笑顔に出来る自信がある」

「ごめんなさい、私はやっぱりあなたと笑って会ったりすることは、難しいので」

「完全に嫌われちゃったか。本当に、ごめんなさい」

私が返事をしないでいると。

「りりかが会いたくないのなら、子供たちと会ったりしてもいいかな?もうすぐライラの誕生日だし。だめかな?」

と、立て続けに来た。



子供たちとだけ会うなんて、無理だと思った。

私が家にいて、ハルが迎えに来るんだろうし。

それに、父親でもないのに、やっぱり子供たちとハルの4人で会うのはおかしい。


いつまでも、私たちに関わっていると、ハルは全然進まないし。

まだ26歳なのに、周りなんか見えなくなっちゃうだろうし。



しばらく考えて。

「ごめんね、やっぱりそれも出来ないかな。だって、おかしいでしょ?」

と送った。



それから。

「俺は他人に心を許せる人間じゃないから、りりかたちに会っていないと苦しいんだ」

とか。

「りりかや子供たちが嫌な思いをしたら、誰であろうと俺が言ってやりたいと思っている。それも、俺なりの愛情表現だったんだよ」

とか、メールが来て。



私だってもちろん揺れたし。

許したら、いいのかな。

時間が経てば、笑って終わることなのかな?

と思ったし。



でも、終わらないだろう、と言うのが結論で。

「無理だよ。私は、何もしてあげられないよ」

と送った。

「俺、生まれてこなきゃよかった」


私は、返事をしようか迷ったけど。

適当な言葉なんか見つからないし。

その頃は、栄との事で、まだだらだら話し合ったりしていた時期だったし。

Rの事もあったし。

そう言う「死ぬ」とか「自分なんかいなきゃいい」とか、そう言う言葉にうんざりしていた。



だから、冷たいかもしれないけど、私は返事をしなかった。



数日後ハルから最後に。

「りりかのこと、本当に愛していたし。これ以上誰かを好きになることなんか、出来ないと思う。いつだって、りりかは俺の味方でいてくれたし。俺を甘えさせてくれていた。これからは、誰かに頼らないで、頑張らなきゃね。ありがとね」

と、メールが来て。

私は、これにも返さず。



そして、ハルからは連絡は途絶えた。



きっと、あいつは、大丈夫。

私がいない方が、きっと幸せになるし。

私は充分、あいつと一緒にいて、幸せだったし。


それで、よかったんだ。

これで、よかったんだ。

きっと、もう会ったりすることも無いんだろうなぁ。



あれから1ヶ月近くたって、今考えてみても。

やっぱり、私は笑って許せないし。

心が狭いって言われても仕方ないけど。

私は、あの切れたときに、一気に冷めた自分がおかしいとは思っていない。


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