子供たちとプールに行く約束をしていた。
だから、朝早起きしてお弁当も作った。
でも、喉が痛かった。
熱を計ったら、37度。
・・・。
子供たちは大はしゃぎで支度をしている。
中止になんか、出来ないよね。
ついてから、どんどん具合が悪くなるのが分かって。
しかも昨日と違って天気もすごく良くて。
私は日陰でずっと休んでた。
昼休みのハルからメールが来て。
「あの水着着てるの?」
「着てるけど、水には入ってない。熱っぽいんだよね」
夕方家に着いたときには、すでに限界だった。
子供たちをシャワーに入れて、私は洗濯をして。
熱を恐る恐る計ったら・・・
38度。
寝よう。
そう思って、夕飯はピザを取って寝た。
栄から夕方社員旅行から帰ってきた。お土産渡したいというメールが来た。
とりあえず熱があるからお土産は今度で、と返して。
寝てるのか起きているのか、分からないけど、ぼんやりベッドの中で過ごした。
ハルから「熱はどう?」って電話がかかってきたときは、肺が痛いし、皮膚がチリチリするような、そして浮いているような変な感覚だった。
私の声がおかしい、とハルはしきりに言い。
電話しながら熱を計ったら40度。
「何度?」
「んー・・・40って書いてある」
「お姉ちゃんに替わって」
その後、何かハルがお姉ちゃんに言って、お姉ちゃんは薬局に行き薬を。
次女は近くのコンビニでポカリを買って来てくれた。
そのままやっぱり寝ているのか起きているのか分からないけど、時間が過ぎて行き。
ふわっとするような感じになって。
それが気持ちよかったのを覚えてる。
次に起きたら、病院で点滴中だった。
ハルがこっちに向かってくれようとしたんだけど。
3連休の最終日の夜。
高速も下道も混んでいて。
結局着くのが何時になるか分からないと思い、また私に電話して。
私は寝ていて、お姉ちゃんが出たらしい。
ハルはお姉ちゃんにパパに電話するように言って。
パパが私を病院に運んでくれた。
で、結果が夏風邪だったのと、プールに行って、水にも入らないで炎天下に長時間いたための、熱中症。
「お前は、バカか。プールに連れて行きたかったなら、俺に電話すりゃよかったろ」
って元旦那にも怒られ・・・。
結局その日は点滴だけして、帰宅。
熱はすぐには下がらなくて、やっぱり家に帰っても、寝てるのと起きているのとの、境目の状態だった。
ハルからは何度も何度もメールが来ていて。
私は読むことは出来ても、返す事は出来なくて。
でも、心細いときに、夜中まで一生懸命メールで元気付けてくれていた。
栄からは夜1通。
「寝てたらごめんね。熱はどう?早くよくなってね」
と来てた。
きっと、栄は栄で、心配してくれていて。
寝ていたら悪いと思って、メールをしなかった。
後で栄から聞いたことだけど。
栄は、具合が悪いとき、静かに一人で寝ていたい人で。
メールとかの音とかがだめらしい。
でも、ハルは、何度もメールをしてくれた。
それは、私が寂しいとか心細いとかに、弱いことを知っているから。
そういう時に、一人でいるのが不安だって、知っているから。
ハルに、そういうことを口に出して言ったことはなかった頃から。
ハルは、私のそういう面を、いつも分かってくれていた。
それだけ、私の事を、ずっと見てくれていたって事。
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