子供たちは実家に行っていていないし。
お天気もそこそこいいし。
洗濯して掃除して、と思って。
まず洗濯機を回し始めたとき。
ハルから電話が来た。
「何してるの?」
「洗濯してるとこ。あなたはお昼から仕事でしょ?もう帰り道?」
「ううん。実は休みになっちゃった」
「そうなの?よかったねぇ」
「うん、んでさ、買い物付き合ってくれない?」
「ええー。洗濯してるんだってば」
「待つからさー」
「買い物って何よ?」
「夏服とか色々。あ、りりかも水着買いたいとか言ってたじゃん」
そいえば、昨日そんな話を他の子達としてたな。
「だから、今から行くから」
って事で、私が洗濯して掃除している間、ゲームしながら待っていたハル。
なんだか変な光景。
昼前に家を出て、ハルの車に。
ハルが「○○でいい?」って言うから、数回しか行った事ないけど、そこに決定。
うちから1時間。
天気はたまに晴れ間も出てきて。
気温はどんどん上がってる。
今日みたいな日はプールに行きたかったね、なんて話も出たり。
最初にお昼をご馳走になって。
水着を選ぼうって話になり。
私より熱心に選んでくれるところなんかは、やっぱり前と一緒。
結局、ハルが「これにしなよ!」って言ったものを着てみて、自分でも気に入ったし、決めようとしたんだけど。
ちょっとお値段が・・・(笑)
他にも見てみるって言って店内を回っている間に、買ってくれてて。
「昨日、よしよししてくれたお礼ね」
って小さい声で言われた。
でも、受け取り辛いなぁって思っていたら。
「てか、これ着て欲しいんだよね。似合ってたし」
とか、大きい声で言う。
店員さんにも「優しい彼氏ですねー」とか言われちゃうし・・・。
それ聞いて、ハルはニヤニヤしてるし・・・。
とにかく恥ずかしくて、立ち去りたい一心で、ハルの手を引いて店を出たんだけど。
そのまま、いつもみたいに指を絡ませて手を繋いでくるから。
ドキッとしちゃって。
手を離そうとしても、ますます強く握られて。
「ハルー。こう言うのは」
「友達としてのデートだけど、今日だけいいじゃん」
結局ハルの服を買いに行って。
時間がまだ早いからって、カラオケに行って。
ハルが「これ、すごくいいんだよ」って「いいわけ」っていう歌を歌ってくれた。
何か、別れの歌なんだけども。
初めて聞いた。
家に着いたのは6時。
私は実家へ、ハルは自宅へ帰る。
帰り際「またね」ってハルは普通に言った。
私も「うん」って普通に手を振った。
「楽しかったね」って言われたから。
「うん」ってやっぱり言った。
ホントに、すごく、楽しかった。
あいつは、いつだって、こうやって最後に「楽しかった」と言う気持ちをくれる。
ホントに、楽しかった。
あなたといるのは、いつだって楽しい。
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