昨日は栄の送別会で。
社員主催なので、当たり前だけど上司もいる手前。
そこまで飲めなかったりする。
飲み会中にハルからメールが来た。
「明日は、試験です」
ハルの実家の仕事で必要な、試験の日だった。
ずいぶん前に聞いていたんだけど、忘れてた。
「だから、明日の朝、試験前に電話をしていいですか?」
「良いけど、どうした?」
「がんばってって、言われたい。・・・ってもうりりかに甘えるのはまずいか」
「いいよ。何時くらい?」
「7時くらい。ごめんね」
その後は、なんだか一気にテンションが下がって。
早々に帰ることにした。
栄が「送っていくよ」と言ったけど、主役が抜けるわけにはいかない。
ついたらメールする、と約束をして、店を出た。
ハルは、壁を作る人間で。
ホントに、心を許せるなんて言う人は、家族以外には私くらいしかいない。
弱音や愚痴を、めちゃくちゃ私には言って、当り散らしたりするくせに。
外では何も言わない。
そういえば、前にハルのお父さんが。
「こいつは昔から、内弁慶の外幽霊で」
とか言ってたっけ。
明日のテストがんばってね。
朝、電話待ってます。
栄に「着いたよ。お休み」のメールをした後。
ハルにメールした。
甘えられて、愚痴られて、弱音を吐かれて。
そういうの、全然嫌じゃないけど。
でも、いつまでも私が受け持っていたら、ハルはいつまで経ってもそのままだ。
進めないのは、私のせいだ。
私も、ハルの背中を押さなきゃならない。
突き放す、って言う冷たい言い方になってしまうけど。
今の私が出来るのは、寄りかからせてあげる事じゃないと思うから。
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