march forward.
りりかの独り言。

2005年07月04日(月) 6月後半・1

「私から言い出しておいて、何だけど。やっぱり無理だわ」


久しぶりの電話は、相変わらず酔っ払いのハルで。



大事じゃない彼女にも、たまには電話位しなきゃね。

とか平気でいい。

私は、がっくりしてしまった。

そして、冒頭の言葉。



なんだよそれ。


とか、結構色々言われて。

「でも、それでいいよ。俺もここ最近何か苦しかった」



ハルは。

変なところ不器用で。

大事じゃないとかしないとか、本気でそう思っていたわけじゃなくて。

そういう事をいえば、私が「じゃぁ結婚しよう」と言うと思ってたと言った。

だけど、私は言わなくて。

どんどん酷いことを言っている自分に気付いていた、とも言った。

「でも、もういいよね。りりかは、やっぱり俺との結婚は嫌だったって事が分かったから」

「俺との、じゃないよ。私は、今は誰ともしたくないんだもの。このまま何年かしたら分からないけど、今は出来ないんだもん」

「そうか。俺は、一緒にいたかっただけ。いつも一緒にいたかっただけなんだよ。りりかと付き合っていると、いつも不安だったから」

「何が?」

「俺はいつも、この人は俺のことを愛しているのかな?と思ってたよ。俺の考えでは、愛している人と一緒になるのは、当たり前のことだったから。」




大事に出来ていなかったのは、私なんだよね。

ハルの中で、大事するって事は。

結婚するって事で。

私がしないと言うと、大事にされてないって感じてたんだ。



「りりか。例の人と、別れてないんでしょ?次こそ、大事にしなきゃだめだよ。相手が望んでいることを、ちゃんと受け止めてあげなきゃ、だめだよ。与えられるだけの恋愛なんて、存在しないんだから」




ハルは。


いざとなったら、いつだって助けに行くし。

誰にも話せない悩み事とか抱えちゃったら、いつだって聞いてやる。

だから、安心して進んで行っていいよ。

何かあったら「あ、あいつに話せばいいか」くらいに思っててくれれば。



とか、久しぶりに。

本当に、ここ最近では久しぶりに。

ものすごく優しい言葉を言ってくれた。




いつだって。

背中を押してくれてるのは、あなただったね。


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りりか [MAIL]

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