2004年09月14日(火) |
そしてそれはとても儚い。 |
元旦那と、出勤前の慌しい時間。
少しだけ、電話で話した。
突然かかってきて、最初は世間話から始まった電話に。
私は「朝は支度が忙しいのに」とイラついた気持ちで応答する。
「で、何なの?今日は夜8時には帰ってるから、それからでもいい?」
「うんー・・・。実は美香が妊娠して」
「え!?」
「うん」
「おめでとうじゃん!」
元旦那は大きなため息の後。
「おろしたんだ、昨日」
と、ゆっくり言った。
「何で?」と私が聞く前に。
「子供はもういい」
と、またゆっくり言った。
どうして避妊しなかったのか、とか。
再婚はどうするのか、とか。
彼女の体と心は大丈夫なのか、とか。
そして、どうして私に報告するのか、とか。
言いたい事や聞きたい事はたくさんあったけど。
けど。
言葉は出なかった。
きっと。
彼女は、許さないだろうと思う。
頭と言葉では、許したとしても。
気持ちは、絶対に。
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