仕事が物凄く立て込んでいた先週。
今週は、どうにか、余裕もあるかな?
とか思っていた矢先に、欠員が出て、夏休み最後の日なのに、残業をしてた。
帰宅後、長女が。
「見て見てー!」
と持ってきたのは、妹からの残暑見舞い。
妹の赤ちゃんの写真が、大きく印刷されていて。
「可愛いよねぇ」
赤ちゃん大好きな長女は、ホントよく面倒を見ている。
「赤ちゃん、ママも作ったらいいのに」
「はぁ?」
「H君との」
「何言ってるのよ・・・」
「いいじゃん。私、一生懸命面倒見るし」
「そう言う問題じゃないでしょ・・・。だいたいさぁ。H君との赤ちゃんって事は、あなたたちとはパパが違うって事なんだよ?嫌じゃないの?」
「全っ然!嫌じゃない。だって、パパが違っても、私たちと同じママのお腹から出て来る赤ちゃんなんだよ?何が嫌なの?」
「ま、まぁ・・・そうだけども」
「超簡単な事じゃん。同じ桃から生まれた、同じ兄弟だよー」
「桃は違うけどね・・・」
超簡単か。
そうだね、そうかもしれない。
難しく考えすぎているのは、私だけであって。
ホント、子供が言うように、簡単なこと。
なのに、私は、あいつに。
「私は、あなたと結婚はするだろうけど、子供は産んであげられない。私の子供たちは、あの子たち三人だけでいいから」
なんて、最悪な事を言った。
あいつは。
「俺も、あいつら三人だけでいいって思ってるよ。血の繋がりとか、全く関係ないんだなぁって思うくらい、めちゃくちゃ可愛いもん。あいつらだけで充分です」
と、笑いながら、返して来た。
本当にそう思っているのかもしれないし。
無理をしているのかもしれないし。
その辺は、分からない。
私がいらないって言ったのは。
子供たちが気にすると思ったから。
血の繋がりを。
父親の違いを。
あいつとの子供が生まれた後での、あいつの態度の違いとかを抜いても。
きっと、嫌な思いをするんじゃないかって。
自分たちとは違うって、見てしまうんじゃないかって。
私の弟は、私と妹の父親とは、違う。
異父兄弟。
でも、一度だって、父親が違うとか、だからなんだとか、そう言う目で見た事ってなかった。
母から生まれた、私の弟は。
やっぱり母から生まれた、私の妹と同じで。
何も変わらない。
だから、そう言う事。
超簡単な事。
私は、何を勝手にぐるぐるしてたのか、情けなくなるよ。
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