仕事が終わった後。
元旦那から電話が来て。
少し会うことになった。
「俺も東京に住むことにしたんだ」
「え?どこに?」
「たぶん○○とかその辺」
「急だね。仕事とか大丈夫なの?」
「こっちでの知り合いの方が多いから、こっちの方が都合いいし」
そか。
なんて思って、聞いていた。
今だって、ちょくちょくこっちには仕事で来ているみたいだし。
「再婚しようと思う」
そんな風に、いつもみたいに、何でもないことのように言って来た。
「そか」
他になんて言っていいか分からないし。
一度別れた元彼女と。
私の同級生の。
またよりを戻したのが最近らしい。
そして、結婚するか、なんて話しになったんだって。
彼女も30歳だもんね。
もう30歳か・・・。
私と一緒なんだから、そりゃそっか。
「おめでとう・・・でいいんだよね?」
「んー、そうかな」
「彼女の職場はあっちでしょ?東京に来て平気なの?」
「美容院はどこにでもあるし。なんでも、お世話になった先輩だか先生だかが出している店が、東京にあるらしいし」
「手に職があるって、やっぱりいいよねぇ」
元旦那のお母さんには、ものすごく反対されているらしい。
だから、家を出て行くんだろうな。
元旦那は、そうは言わなかったけど。
きっと、居辛いだろうから。
彼女の事も考えて。
出て行くことにしたんだろうな。
私が言うのも、お門違いだけど。
幸せになって欲しい。
本当に、そう思う。
「もし、結婚式をしたら来てくれる(笑)?」
「行くはずないでしょ。バカ(笑)」
再婚か。
友だちのMさんが「自分で壊したくせに、また結婚したいと思う自分がいる」と言ってた。
私だってそうだよ。
今は、結婚したいと言う気持ちはないけれど。
素直な事を書いてしまえば。
あいつとの生活ってどんなんだろう?って。
考えてしまう自分がいるんだ。
その、頭の中で考えるあいつとの生活は。
悪い事なんかなくて、いい事ばっかりで。
前の結婚だって、同じようにいい事ばかりを考えて。
そして、悪い事が起こるたびに、そのギャップに振り回されて。
振り回されることに疲れて、逃げた。
私たち、バカだよね(笑)
でも、Mさん。
私も、そう思うの。
あなたが幸せになってくれる事が、一番いい。
もう、泣いたりしないでいいんだよ。
あなたが、笑っていられる場所を見つけたのなら。
そこに飛び込んで行って、いいんだよ。
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