昼間。
携帯に着信。
相手は、元だんなの彼女(私の同級生でもある)
彼女から電話があるなんて珍しい。
てか、何の用事?
「はい」
「りりかちゃん?○○だけど」
「うん」
「あのね、いきなりで悪いんだけど今から言う番号メモってくれない?」
「は?」
「いい?090-.....」
「あ、うん・・・」
慌てて言われた番号をメモる私。
何この携帯の番号?
「で?」
「この番号に心当たりとかない?」
「・・・私電話番号とか記憶出来ないからなぁ・・・」
「携帯のメモリーに入ってない?」
「え?あー、ちょっと見てみるから電話切るね」
電話切った後、メモリーに登録してある番号と照合してみた。
照合しつつ。
何か意味分からないけど、何で私使われてるんだ?
って気がして来た。
結局、該当番号無し。
再度彼女に電話する。
「なかったけど」
「そう。ならいいや」
「ちょっと待ってよ、この番号が何なの?」
「うんー・・・」
何でも。
元だんなの車の中にあったゆうゆうコール(指定した5件の番号は割引されるDOCOMOのサービス)の登録確認の紙?を見た時に見付けたらしい。
5件中1件は私、1件は彼女。
残りの3件中の1件らしい。
残りの3件を全部電話してみたんだって。
男・男・女、の順で出たらしく。
その女が出る携帯の番号に心当たりがないか、と。
もしかしたら、私の妹とか、母親とかかな?と思ったらしい。
「何て電話したの?」
「間違えましたって言って切っちゃった」
「そうなんだー」
「ねぇ、ゆうゆうコールに入れるくらいだもん。普通より電話するって事だよねぇ?」
「まぁ・・・そうだね。でも、仕事の何かかもしれないし」
「だって、Kちゃん(元旦那)の仕事は女なんか接触ないじゃん」
「そうだけど、分からないじゃん。女社長とかさ」
「そう言う人いるなら、私に話してくれると思うもん」
「なら、聞いたら?本人に直接。この番号誰の?って」
「りりかちゃん、そうして来た?」
「うん」
「強いよねぇ・・・勇気あるなぁ・・・喧嘩になったら嫌だから・・・言えないよ」
「じゃ、気にしなきゃいいんじゃないの?」
「・・・気になるもん」
「・・・とにかく、私は役に立てそうにないわ」
「うん、ありがとね」
なんか凹んでいたし。
可哀想だな、と思って。
ちょっと、元旦那に聞いてみるか?と思ったけど。
何でそんな事知ってるってなったら、彼女がそう言う紙見た事ばれちゃうしねぇ。
で、その番号に非通知で電話してみた。
出ました、静かな声の女性。
私も何て言っていいか分からず。
たまたま、その時テレビで山口(県)がどうの、と言っていたから。
「山口さんですか?」
って、言ってみた。
「違います」
だよね(笑)
年齢的には私くらいか、もうちょっと上か。
声だけじゃ分からないけど。
落ち着いた感じだったなぁ。
とりあえず、その番号を「山口さん」でメモリー登録。
・・・登録する意味が分からないけど。
あいつに話したら。
「うーん・・・飲み屋のホステスとかじゃない?」
「そんな人をゆうゆうコールに入れるー?」
「・・・親しくなれば」
「だから、親しくなったらまずいんだってばー」
「あー、そうだよねー」
「浮気とかなのかなぁ?」
「同じ男として、多分そうじゃないかなとは思うけどね」
「ねー、Hは、ゆうゆうコール誰入れてるの?」
「りりかとおやじとねえちゃんと事務所(職場)とひなちゃん(私の妹)」
「・・・そっか。全部私が知っているところか」
「うん」
こんな事言える立場では決してないけど。
彼女、ちょっと可哀想だったよ・・・不安になりすぎちゃって。
|