子供たちは、あちらの実家にいることになりました。
元だんな様から電話があり。
今日、あたしは急遽仕事だったから。
着信履歴で電話があった事を知り。
夕方、仕事が終わった後、掛け直してみた。
最近、本当にいい事が続いていたから。
ちょっと、いい気になっていたんだと思う。
その電話も、子供たちがあたしのとこに来るって言う電話だと思い込んでいた。
でも実際は。
違った。
上のお姉ちゃんも、真ん中のお姉ちゃんも。
転校はいやだと言う。
上のお姉ちゃんは来年中学なんだけど。
今のお友達と一緒に入学したいと。
当たり前だよね・・・
親の、あたしの勝手で、ころころ学校変えたりなんか、嫌に決まってる。
「高校は、東京のに行きたい。そしたらママのばーば(あたしの母)の家から通える高校にしたい」
上のお姉ちゃんは、そう、言ってくれた。
あたしに、気を使っているんだろうと思った。
「ママ、再婚したら○○(あいつの実家)に住むんでしょ?そしたら、私遊びに行くからー。温泉とかいっぱいあるんだよね?」
真ん中のお姉ちゃんが言った。
やっぱり、あたしに気を使ってくれている、と思った。
2人とも。
「いつかは、ママの傍に行きたい」
って言った。
「ライラはママがいいんだって」
上のお姉ちゃんに言われた。
ライラはまだまだそう言う事分かる年齢じゃないし。
何より、お姉ちゃんたちと別々に暮らさせる、何て可哀想な事は出来ないと思った。
兄弟は、離れて暮らしたらだめだと、思った。
あたしの都合で、かき回して。
子供たちに辛い事を選択させて。
あたしは、なにやってるんだと、本当に思った。
勝手に「子供たちはあたしと一緒に暮らす」と決め付けてた。
子供たちに選ばれるのは、あたしだと思っていた。
「いつかはママの傍に行きたい」
そう、お姉ちゃんたちは言ってくれたけど。
きっと、一緒に暮らす事はもうないんだろうと、思った。
嫌な事ばっかり、考えた。勘ぐった。
最低な事ばかり、考えた。
実はお姑さんが、いろいろ言ったんじゃないか、とか。
実は元だんな様に、無理矢理言わされてるんじゃないか、とか。
自分がした事って、帰って来るんだよ。
そか。
あたしが、子供たちと一緒に暮らすラストチャンスはあの離婚を決めたとき。
あの時、あたしが放棄しちゃったんだ、結果的には。
あの時、我慢して離婚しないで、あいつとも別れていたら。
あたしは子供と一緒に今だっていたはずなんだ。
あたしが先に、捨てちゃったんだった。
だから、帰って来たんだよね。
子供たちには、あたしはいらないって、事なんだよね。
受け止めようって、思った。
素直に。
もう、子供たちと一緒に暮らしたい、何て甘い事考えないで。
自分で最初に決めたこと、その通りにしようって。
今更、ふらふら考えを変えないで。
何でも、自分の思い通りになんか行くはずない。
アタリマエ。
調子に乗ってたね、あたし。
一生懸命、仕方ないって思い込もうとした。
あたしは、強いんだって、思い込もうとした。
でも、なかなかね。
やっぱり、こんなあたしでも、自分で産んだ子供たちだから。
簡単に割り切れるはずも、なく。
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