march forward.
りりかの独り言。

2003年05月21日(水) 別れを決めた彼女に。

ずっと日記を読んでくれている方から、メールを頂いた。

その方とは何度もメールのやり取りをしてた。

彼女は、あいつと同じ立場の方。

彼女の彼が、離婚して彼女を選んだ。



彼は、子供の事があるからと言って、結婚は当分出来ないと彼女に言ったらしい。

彼のお子さんは、元の奥様が引き取った。

そのお子さんたちへの責任もあるから、まだ結婚は出来ない。

そう言ったらしい。




彼女が選んだのは「別れ」だった。




彼女は、元奥様に引き取られたお子さんたちへの償いを、一緒にやって行きたかったのに。

と、言った。

だけど、彼はそうじゃなく。

一緒に償っていく、と言うのは、彼女と一緒になると言う事で。

それは自分だけが幸せになると言う事で。

それは出来ないと、結婚は出来ないと、彼女に言い。



彼女は「結局いいとこ取り」だと言った。




あたしは、彼の気持ちが凄く、分かってしまう。

彼女の彼は、子供を引き取ると言う話は出ていなかったにしても。

「自分だけ幸せになってはいけない」

という気持ちになってしまうのが、分かる。





あたしも、ずいぶんそれで悩んだ。

特に、離婚後すぐは、そういった事で悩んで。

あまり笑えなくなったことも、事実だった。

自分が幸せに、好きな人と一緒にいていいのか。

好きな人と笑っていいのか。

そんな風に悩んだ時期があった。




あたしは「ライラが二十歳になるまで結婚は出来ない」とあいつに言った。

あの時、そう真剣に思ったのも、事実だ。


あたしは、あいつと一緒にいたいと、凄く思う。

あいつと一緒にいたいと思う気持ちを、揺らしたらだめだよ、って。

迷ったらだめだよって。

あいつの手をとった時に、決めた。

揺れてない。迷っても、ない。

ずっと一緒にいたい、と言う気持ちは、あのころと一緒のまま。



子供の事にしても、毎日迷い続けている。

いろいろな意見を聞いたりした。

学校の事にしても、子供たちの気持ちのことにしても。

あいつの気持ち、元だんな様の彼女の気持ち。

いろいろな気持ちを、いろいろな立場の方から聞いて。


子供たちに話を聞くのは、今週末になりそうで。

あたしには、どうなるのか、分からない。

自信もないし。

たとえ子供たちがあたしと一緒がいやだと言っても。

もう、それは受け止めようと。仕方ないと思おうと。





あいつと話し合うたび、あたしの考えってずいぶん変わっている気がする。

あいつはそう言うこと、何も言わないけど。

でも、きっと心の中じゃ「また考えが変わってる」と思っていると思う。

一貫性がないんだ、あたし。

そんな、あたしのころころ変わる考えに、あいつはいつも。

「りりかの決めた事なら、それでいいよ」

って言う。

あたしは、そういった言葉に甘えて。

・・・また迷い始める。






あたしにメールをくれた彼女は。

「一番引っ掻き回されてるのは、りりかさんの彼です」

と、言った。

そうだな、と思った。

ちゃんとしよう、って思った。

この人の手を離さない、と決めたのなら。

どっちつかず、いいとこ取りをやめようって思った。




「一緒に償って行く」

彼女がそう思っていたその気持ちは。

同じようにあいつにもある。

もし、子供たちがあたしを選んでくれたとしても、だめだったとしても。

あいつと一緒に、と、あたしは決めた。

彼女のメールで、教えられた。

あたしは中途半端だった気持ちを、何とか形に出来た気がする。



Kさん。ありがとうございます。


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