昨日は、あたしは「クラス会」という事になってた。
だから、シーでトイレに言ったついでとかに、メールを返したりしてて。
あいつはこんな日に限って休みだったもんだから。
普通にメールが来る。
クラス会が朝からのはずないし。
昼間もメールができないのはおかしいって思われると思って。
お昼までは、メールをたまに返してた。
「携帯の充電を忘れて出かけた事にしよう」
あたしは思いついて。
2時くらいから、返すのをやめた。
電源も落とした。
それで、昨日の夜中。
「電池が切れちゃったんだよ。ごめんね」
と返しておいた。
チェックしたら、あいつから3件メールが来てて。
「飲み過ぎないでね」
「ちゃんと終電に乗ること」
「楽しくて返せないかな?とにかく、家についたらメールしてください。明日は俺は早いから寝ちゃってると思うけど」
怒ってはいなさそうな、感じのメールだった。
今日、夜電話が来た。
「昨日は楽しかった?」
「うん、すっごく」
凄く楽しかったのは、本当。
「離婚してから、初めてのクラス会でしょ。何か言われた?」
「ああー・・・別に何も」
「何も言われなかったんだ?日本酒飲んだの?」
「飲んでないよー」
「何飲んだの?」
「えー・・・ビールとか」
なんだか、口数も少ない、あたし。
一個の嘘が、どんどん大きくなっていくのが。
なんだか、嫌で。
嘘をつき続けたくないから、出来るだけ話さないようになってしまう。
「でも、ホント楽しかったー」
楽しかった、を連発してばっかりだった。
自分の気持ちの中で、「楽しかった事」は嘘じゃないから。
「りりかが、楽しかったなら、よかったよ。久しぶりに友達と会うと楽しいよね、昔の話で盛り上がったりしてー」
「うん・・・だね」
胸が痛んだ。
もし、次、昨日みたいに子供たちや元だんな様に会う事があったら。
ちゃんと話そう。
やっぱり、嘘って嫌だよ。
そう思った。
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