march forward.
りりかの独り言。

2003年04月14日(月) 再会

朝。

元だんな様と子供たちが到着。

元だんな様の車は五人乗りだから、みんなで乗ったらぎゅうぎゅうになっちゃうし。

あたしの車で行く事になってて。

久しぶりに、あたしの車を運転する事になった、元だんな様。

運転は上手な人だから、安心なんだけどね。




車からみんな降りてきて。

あたしの車に乗り込んでくる。

「おはよう」

ライラが最初にあたしに声を掛けてくれた。

次に次女が。

「おはよう。早起きしたから眠いよぉ」

少し照れながら言って。

長女は、やっぱりおっとりしてて。

一度車に乗った後、「あ、ライラのバック忘れた」と慌ててまた車に取りに行き。

「ママ、おはよう」

って、笑ってくれた。





「久しぶり」とか「会いたかった」とか、そう言う会話じゃなくて。

普通の会話で始まった。



車の中の二列目と三列目をフラットにして、子供たちとわいわい話す。

上の子たちの学校の事を聞いていれば、ライラが幼稚園の事を話したがって。

あたしは、いっぺんにみんなの話を聞く羽目になったり(笑)。

しりとりしたり、じゃんけんのゲームを教えてもらったり。

ライラもしりとりのルールをよく分かるようになっていて。

なかなか手強かったりして。




あっという間にディズニーシーについた。

あいにくたまに薄日がさす程度で、肌寒い日。

「全部制覇するんだ!」

次女は意気込んで。

「ママ、一緒に乗ろうね!」

「ライラは怖いの乗らない・・・」

「弱虫ー」

「違うもん。背が足りないんだもん!!」


そんな子供同士の会話を、あたしは笑って聞いてた。



たくさん、乗り物に乗って。

ショーみたいのも見て。

ランチも一緒に食べて。

お土産も買って。


あっという間に、夕方。


「まだいたいよ」

って言う子供たちだけど。

元だんな様は。

「明日は学校なんだから、だめだよ。ママを送って行かなきゃいけないんだし」

ってなだめてた。

あたしまで一緒になって「まだいたいよねー」何て言いたくなったけど。

明日の朝、眠くて辛い思いするのは子供たちだし。



「なら、帰りにどこかでご飯食べて、帰ろう。そうしようよ」

って、あたしが言った。






夕飯を食べて、家についたのは、9時半時近かった。



「荷物持って、車に乗って」

元だんな様が言う。

あたしは、急に寂しくなった。



今までだったら、当たり前だけど。

どこかにお出かけして。

その後はみんなで部屋に入って。

みんなで話しながら、寝るんだよね。



別々の車に乗る事が。

寂しくなった。


次女が「ママのお部屋見たい」と言い出して。

長女もライラも「行きたいー」って言い出したから。

あたしは「だめかな?」って聞いてみた。



もうちょっと、伸ばしたかった。



お別れの、時間を。




「ちょっとだけね。パパは車で待ってるから」

「やったー」


あたしは、元だんな様にちょっと会釈して。

子供たちと部屋に入る。



「別に面白くないでしょ?」

「だって見たかったんだもん」



長女と次女は、狭い部屋の中をあちこち見て。

引き出し開けたり、トイレを覗いたりして。

なんだか、きゃーきゃー騒いでた。



ライラは、あたしの膝の上に、座ってきた。

昔から、変わってない。

あたしの胸に、顔を付けて、指しゃぶりをする。

「眠くなっちゃった?」

あたしが聞いたら。

「ママと一緒にいたい」


あたし、何も言えなくて。

黙ってしまった。

「ママとまた手を繋いで寝たい」




うん。

また、一緒に寝よう。

手を繋いで。

ママが、ずっと見てるから。

ライラが寝るまで、見てるから。




言えなかった。

言いたかったけど。

言えなかった。



「ライラ、もう来年一年生だよね。一人で寝られるようにならなきゃね。恥ずかしいもんねー」

「いつもは一人で寝てるもん!」



ちょっとむくれて、あたしの膝から降りた。

あたしの膝は。

ライラが降りたあとも。

ライラの重みが残ってた。




いつか、迎えに行くから。




心の中で、何度も言って見る。

この重みを。

ずっと感じていたい、と願う。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ