march forward.
りりかの独り言。

2003年04月13日(日) 前日。ドキドキ感と罪悪感と

やっぱりドキドキしちゃって。

ワクワクしちゃって。

明日の事考えちゃうと、長時間勤務なんて、どんとこい!って気持ちになっちゃって。



15時間くらい働いたけど、全然疲れてないし、むしろ嬉しいし。

明日は何しようか。

明日はどんな話をしてくれるのかな。

ちゃんと笑っていられるかな。

明日帰りに渡す手紙とか書こう!

あと、車の中でも退屈しないように、お菓子を持って。

お菓子食べながら、話しながら、いっぱいくっついていよう。

楽しい事、たくさん聞こう。

お友達の話、上の子たちに好きな子ができたかとか、そう言う話。

そう言えば、バレンタインに一番上の子は、好きな子にチョコをあげて、ホワイトデーにお返しを貰ったんだって、手紙に書いてあったっけ。

どんな子なのか、聞きたいな。



考えれば考えるほど、嬉しくなる。









あいつは、明日も休みになったらしい。

夜中に電話で話した。

明日は休みになって、いろいろ役所とか銀行とかに回らなきゃいけないんだと話してた。

「でも、そんなの朝からやっちゃえば昼前には終わるじゃん。りりかのクラス会さえなきゃ、その後会えたんだけどね」

「あー・・・うん。ごめん」

「いやいや、いいよ。明日は飲むんでしょ?ちゃんと今夜はゆっくり寝て、明日は楽しんでおいで」

「・・・うん、だね」




純粋に、あたしがクラス会で、昔の友達に会うと思っている。

胸が痛んだ。

でも、もう引き返せない。

今更「実は」なんて言えるはずもなく。


「飲み過ぎないよ、大丈夫だよ」

って返しておく。

「日本酒は禁止ね。あと、車で行くのもだめだからね」

「はいはい」

「はい、は一回でいいの!」

「はい・・・」

「ちゃんと帰りとかもメールする事。あとはー・・・あ、気を付けてね」





罪悪感が、すごくあった。

隠さなきゃいけないって言う状態にしたのは、あたしなんだけど。

何で、隠さなきゃいけないの?って。

思ったりしてしまう。




あたしが、弱虫だからいけないんだよね。

もしも、言ってしまった事で。

またあいつが勝手に勘ぐって。

やっぱり俺じゃだめなのかな・・・ってなるのが、怖い。

あたしは、あいつに、俺で絶対に平気!って言う安心感を与えてあげられていないらしいから。

凹むあいつを見たくないし。

そんなあいつを見てあたしも凹みたくないし。



「気を付けます。大丈夫だよ、メールもします」

「うん、約束ね。ならそろそろ寝て。今日は疲れているんだし、たくさん寝なきゃ、疲れが残っちゃって、明日楽しめないよ!」

「分かった・・・お休み」






子供たちの事を考えれば、楽しみでワクワクしてドキドキしてなかなか、眠れるはずもなく。

でも、そんなドキドキしているあたしは、あいつに対して嘘をついたうえでのドキドキなんだと思うと。


今度は、罪悪感から、眠れなくなって。

何度も何度も、寝返りを打ったり、枕をひっくり返したりして過ごした。


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