march forward.
りりかの独り言。

2003年04月12日(土) 言葉の重さ、軽さ

明日は休みのあいつ。

あたしもいつもより遅めの出勤。

だから、珍しく夜中に電話してた。


その会話の中で。

「浮気」の話しになった。

もしも浮気したら、されたら、みたいな。

あいつは「きれてお別れするに決まってるじゃん」と言って。

あたしは「理由によるかなぁ」とか言って。

理由って言うのは、体だけの浮気なら、いいかな、とか思って。

そう言ったら「バカじゃん。体だけならいいかな、とか言うな」って怒られて。




いきなり。

「パパ(元旦那さん)と会うだけと言うのは、浮気じゃないよ。微妙だけど」

って言われた。

寒くなって、鳥肌が、なぜか立った。

14日の事がばれてるのかと思って。


「だって、やっぱり子供たちとの関係上、仕方ないことだから」

あたしは、ちょっと考えて。

「ん。そうだね」

と、言った。




あたしが元だんな様に会っても、浮気じゃない。

それは、あたしだってそう思ってる。

何かあるわけでも無い。



あたしの目からみて、元だんな様は「子供たちの父親」以上の何ものでもない。

けど、きっときっと、あいつは不安になる。

それは「子供たちの父親」だから。



子供たちにとって、両親はあたしと元だんな様だけで。

一番いいのは、やっぱり両親がいる事なんだろうなぁって。

子供のために、復縁しようってあたしが考えないか。

そういうの、不安になってしまうんだと思う。




あたしを幸せに出来るのは自分しかいないと。

あいつは、自信を持っている。

でも、子供を幸せにできるのは。

あたしと、元だんな様しかいないと。

あいつは思ってしまう。

だから、あたしがいなくなってしまうんじゃないか。

だから、結婚と言う形で繋ぎ止めておきたくなるときもある。


今日の会話で、あいつのそういう気持ちがたくさん出てた。



どうやったら、そう言う不安を拭えるのか。

たまに、分からなくなる。


元だんな様は、あたしとの復縁なんか望んでいないだろうし。

あたしだって、元だんな様とまた一緒に生活するなんて無理だ。



壊したものの大きさが、半端じゃなくて。

あたしたちは、戻るなんて出来るような状態ではなくなってしまったから。

なにより。

あたしは、あいつとは、絶対に別れたくないと思っているから。




そう言う事を。

言葉や態度で伝えたいけど。

なんだか、言葉や態度に表そうとすると。

薄っぺらく感じてしまって。

「あなただけだよ」

なんて言葉も、軽く感じられてしまう。

本当に本当に、あなただけなんだと言う、強くて重い気持ちがあっても。

言葉にすると、軽くなってしまう感じがして。




「Hのことを、本当に大事に、これからも一緒にいたいって思っているからこそ。あたしは、あなたの家族に会いに行くんだよ」

「うん」

「今すぐは無理だけど、結婚を前提にお付き合いしています。ってあたし、言うつもりだよ」

「うん・・・ありがと」

「だから、Hも浮気とかしないで、あたしの事だけちゃんと見てね。一生」

「浮気なんかするはずないじゃん!」

「あたしだって、するはずないじゃん」




気持ちと言葉の比重が合う事って、めったにないよ。

好きで好きで仕方ない時。

会いたくて会いたくて仕方ない時。

いつまでも絶対に一緒にいるんだって思っているとき。

うまく伝えられない。



逆に。

気持ちがなくても「愛してる」って何回も言えちゃう人もいる。

それも、やっぱり気持ちと言葉の比重があってないと思う。



あたしは、言い足りない。

「愛してる」って言葉を何回言っても、気持ちには追い付けない。

あいつの不安も、拭えない。



言葉って、なかなか伝わらない。

どんな言葉にしてみたって、少なく感じてしまう。

もっと、うまく気持ち通り出せる言葉とかあったらな。



そしたら、あたしもあなたも、安心できるのにね。


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