昨日の夜景の後、お酒を買ってあいつのよく通っていた(?)ラブホへ。
運転があるから、お互いに余り飲めない。
「いっぱい話聞きたい」
ってあいつが言い出して。
お酒は少しでやめた。
「最近のりりかの周りの様子とか、聞かせてよ」
あたしは、どうでもいいような事を、いろいろ話して。
やっぱりいつもみたいに、あいつは笑顔で聞いてくれてる。
こう言う時間が、あたしは大好きで。
あたしがお風呂に入っている間、あいつはカラオケを歌ってたらしい。
あたしが出たらやめちゃったから。
「歌ってよー」って頼む。
「りりかも歌ってくれるなら、いいよ」
って言われて、お互いに歌わせたい歌を入れ合ったりして。
気がついたら、夜中の二時。
「明日って何時に起きるんだっけ?」
「四時半・・・最低でも五時」
「・・・寝よっか」
で、あたしの携帯でアラームを設定して、寝て無事に起きれて。
朝、あいつの家で車を乗り換えて、あたしは帰宅。
夜、仕事が終わって帰ってきたあいつからいつもの電話。
「母親に、あんたの彼女は礼儀がないって言われちゃって・・・」
は???
え?何で何で?
「うちまで来て、車も置いて行っているのに、何で顔を出さないのか?って・・・」
確かに、あいつの家の庭先に車を停めさせて貰った。
実は「挨拶したほうがいいのかな」と思ってた。
けど、あいつも何も言わないし、固く考える事もないかな、とか考えちゃって・・・。
お母さんやおばあさんに会うのは、まだ先かな、とか。
勝手に解釈したのも確か。
だから、言われて当然だと思った。
「そうだよね・・・。うん、あたしが悪いわ」
「いや、俺も何も考えてなかったし」
「ううん、あたしの方が年上なんだし、ちゃんとしなきゃだったね。・・・今月どこか休んで、改めて挨拶に行かせて」
「マジで??いいの????」
「明日店に行って、シフト確認してみなきゃだけど・・・日曜がいいんだよね?」
「うん、休みだからね」
「わかったよ、ごめんね、いろいろ言われちゃって・・・」
「でも、気にしないでよ、ホント。俺もまだ先でいいかなって考えたんだもん」
嫌な事を先延ばしにしたがる、あたし。
ネガティブだから、どうしても悪い方向へばっかり考えてしまう。
元だんな様のお姑さんと、うまく行ってなかった事もあって。
怖がっていた事も、確かにある。
でも、敷地に停めさせていただいているのはこっちだし。
ちゃんと、挨拶するべきだったなぁって、今更思ったって、後悔先に立たず、だ。
「ばあちゃんは、平気だよ。優しいし何も言わないから。けど、母親からはきつく突っ込まれたりするかもよ?さっきもその話の延長で、いつ結婚するの?とか言われて」
「あー・・・うん」
「俺が仕事をちゃんと覚えて、一人前になったらって答えたんだけど。でも、2人で苦労しながらやって行く方がいいんじゃないか、とか言われて」
「んー・・・」
「だから、結婚の事とか言われちゃうかもしれない」
「うん・・・。分かった」
結婚ねぇ・・・。
先日、再婚禁止期間が終わったばかりだし。
それに結婚自体、したいって今思ってないし。
いつか出来ればいいな、なんて漠然としか考えられないし。
聞かれたら、なんて答えよう。
漠然としか考えてません、なんて、言えないよね・・・。
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