march forward.
りりかの独り言。

2003年03月05日(水) 特別なこと。

あたしの仕事が終わってから。

急いで買い物して部屋に帰って。

掃除したりして。

ドキドキしながら待つ。

「今出たよ」

ってメールが、いつ来るかって。

ワクワクしながら、待つ。




でも。

「今出たよ」

のメールが来る前に、「ただいま」のメールが来るはず。

仕事から帰ってきたよ、のメール。

それが、ない。

時間を見たら7時半。

通常なら6時半過ぎには、帰ってくるはず。



今日は、遅いのかな・・・


そう考え出してたら。


また、残業になっちゃって、今日は無理ってなっちゃうのかも・・・


なんて、考えてしまう。








7時半過ぎ。

着信。

凄く嫌な予感がした。

「やっぱり今日は無理」

そう言われるのが怖くて、出たくなかった。

だから。

出るとき、凄く暗い声になっちゃった。



「はい・・・」

「あ、りりか?」

「うん・・・まだ仕事中?」

「いや、終わったよ」

「今家についたの?」

「ううん、七時前にはついてたよ」

「・・・。ならなんで、メール来ないのよ!!」

いきなり、大声になっちゃう。

「何、何で怒鳴られてるわけ!!!???帰ってすぐ出られるように急いで支度とかしてて、今から出るよって電話したんだよー」

「また今日はだめだって言われるのかと思ったよ・・・」

「安心しなさい。何があっても行くから(笑)」





二時間半近くたって。

10時ちょっと前。

あいつが、到着。



一緒にお酒を買いに行く。


「りりかはどれ飲む?」

「俺はこれにしようかな」


普通の、今までだったら当たり前の会話なのに。

なんだか、特別な感じがしちゃう。

朝まで、時間を気にしないで、一緒にいると言う事が。

すごく、特別。





一緒に飲む。

いつもは、帰る時間を気にして、飲めないし。

少ししか寝ないで、仕事に行くのは、かわいそうって思って。

早く寝かせるようにしちゃうけど。

今日は、そんな心配もしないで、いいんだね。



「嬉しいなぁ。りりかと一緒に飲めてー。酒がうまいよ!」

何度も、何度も、そう言う。

あたしも。

何度も、何度も。

頷く。

本当に、あたしも嬉しいから。




「あと何時間で帰るんだね」

なんて、考える事はしないでいい。

それって、凄く幸せなことだったんだ。

失ってから、気づく。

あたしは、いつもそうだな、と思う。

失ってから。

気づく事が、多すぎる。




ソファーで二人で並んで飲んで。

飲みながら頭を撫でてくれるあいつに。

あたしは、キスをせがむ。

少し、酔って気持ちも大きくなっちゃって。

「もっと、キスしたい」

とか、言っちゃう。

自分から、抱きついちゃったりもする。




何度も、何度も。

抱きしめ合って。

何度も、何度も。

「愛してる」

って言う。




夜中の2時まで、話してた。

明日は、何しようか?って事とか。




朝。

起きても、一緒にいるって事は。

今となってはすごく、特別なことなんだよね。




寝ちゃったあいつを。

あたしは、ホッとしたような気持ちで、見る。

何で、ホッとしたような気持ち、なんだろう?



何でか分からないけど。

安心するような、気持ち。


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