明日、あいつと会える。
今日も朝早くから仕事なのに、明日の事を考えると嬉しいからかなぁ。
昨日はなかなか寝付けなかった・・・。
でも。
睡眠時間二時間半ちょっとでも、元気に仕事をこなす。
てか、仕事中眠くもならないし、めちゃめちゃ元気。
帰宅後も、全然元気だったりする・・・。不思議。
夜。
恒例のあいつからの着信。
もう、かなり心待ちにしているあたしがいる。
毎日の日課。
ちょっと前までは。
寝る前に電話来ても、電話切った後もメールを往復させたりしてて。
でも、疲れて寝ちゃうあいつ。
だから。
いきなりぱったりメールが来なくなる。
「あー、寝ちゃったんだね」
って思うようにしてた。
でも、寂しかった。
なんとなく。
なんか。
朝「おはよう」ってメールは毎日来るけど。
もちろん、朝の挨拶も大事だけど。
同じ位に、一日の終わり、寝つく前に「おやすみ」を言って欲しかった。
あたしにとっては、かなり大事に思えて。
で、前に手紙渡したときに書いた。
「眠くなって寝ちゃうのは仕方ないよ。でも、寝る前に、おやすみ、もメールででもいいから、言ってね」
それからかな。
あいつは電話を切る前に「おやすみ」を言ってくれるようになった。
もし電話の後にメールのやり取りをしてたとしても。
必ず最後に「おやすみ」って入って来るようになった。
こういう、ちょっとしたこと。
あたしは、凄く嬉しかったりするんだ。
あたしも。
電話の最後には「おやすみ、明日も頑張ってね」っていう事にしてる。
あいつが前に。
「りりかに頑張ってっていわれると、ものすごく嬉しい。頑張っちゃうぞーって気持ちになっちゃうから不思議だよ」
って言ってくれたから。
そんなくだらない事を、あたしって覚えてたりする。
あたしって小さい事、覚えてるなぁ。
って、思った。
けど。
「今日、仕事で親父に怒られてさー」
「うんうん、そかそか」
「でもね。俺は平気。どんなに怒られても。その怒られた理由が理不尽でも」
「なんで?」
「前にりりかが言ってくれたんだよ」
「何を?」
「あたしは、Hの味方だからね、一生。みんながHが悪いって言っても。って。だから、怒られてても、りりかはきっとこんなときでも俺の味方してくれるって思っちゃう」
「・・・あたし、言ったっけ?」
「言ったんだよ」
「言われた覚えならあるけど」
「うん、俺も言った事ある。けど、りりかもあるんだよ」
「そっかー」
「うん、それが俺の頑張れる源なんだよねー。りりかが覚えてないような、小さい事なのかもしれないんだけどさ」
あたしは、笑い出した。
だって、あたしが思ってた事と同じなんだもん。
「小さい事」
でも、あたしたちはお互いに、相手が忘れてるような、そんな小さい事を覚えてて頑張ってるんだなぁって。
凄く、嬉しかったよ。
「明日。会おうね。たくさん、抱きしめてね」
「あったり前。まかせとけ。俺以外の誰がりりかを抱き締めるんだって言うの!許さないよ、そんなの(笑)」
「あたし、六時過ぎに出るから」
「じゃ、こっちにつくのは八時半くらいか。そのころならもう帰ってきてるよ、うん」
今月はもう三回会ってるけど。
全部数時間。
もちろん数時間でも、会えた事は会えた事なんだけど。
もっといっぱい、ゆっくり、会いたい。
明日は、八時半から、朝の五時まで一緒にいられる。
凄く、嬉しい。
また、今夜も眠れなくなっちゃうよー・・・。
なのに。
「あ、りりか。今日は早く寝てよ。明日睡眠不足でなんか、来させられないから。12時には就寝ね」
分かってるって!
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