march forward.
りりかの独り言。

2003年02月23日(日) 本当にありがとう。

(昨日の続きです)



12時半にあいつは到着した。

あたしは抱きついて、泣いた。

謝りながら、泣いた。

お礼を言いながらも、泣いた。





あいつは、笑顔で。

「お弁当何にした?」

って聞いてきて。

あたしの頭をなでた。





凄く、安心した。


何が違うんだろう。

何でこの人だとあたしはこんなに安心するんだろう。



そか。

あたしの気持ちの問題なのかもしれない。

すごく、好きだから。

すごく、この人だけが好きだから。

だから、安心するんだ。

こんなに、嬉しいんだ・・・。




ご飯を食べた。

あたしは、見てた。

たまに目が合うと、にこって笑顔で返してくれる。

それだけで、胸がキューってなる。



特別かっこいい人ではないし。

改めて見ても、どこがめちゃくちゃいいって言うわけでもない。



けど、この人がいいって、凄く思う。

そう言えば。

あいつがあたしを好きな理由が。

「空気が心地いい」

だった。


一緒にいるときの空気。

それが、すごくいいって言う。



前に、あいつと同じ立場の方からメールを貰った。

その方も好きになった彼女(もちろん既婚者)の空気の色が好きだと言った。



あいつに聞いて見た。

「あたしの色って?」

「は?」

「あたしの空気の色って何色?」

「うーん・・・。りりかの空気の色って言うか、りりかは白って言う感じがする。色にたとえるとね」

「白かぁ」




あたしも、この人と一緒にいる空気が好きなのかもしれない。

あたしを全部包み込んでくれるような、この空気が。




「寝なくて平気?」

「うん、寝る寝る。四時に出るから起こして。りりかも一緒に寝ようよ」

「あたし寝たら、誰が起こすのよ」

「目覚まし♪」



二人で寝転がる。

あいつがあたしに腕枕をしてくれる。

寝なきゃ、と言ってたあいつなのに。

たくさん、話しかけてくる。



「寂しい思いさせちゃってごめんね」

「俺は本当にりりかを大事に思ってるよ。だから、睡眠時間削っても、悲しい思いさせたくないんだ」

「大切なんだよ、りりかの事」



あたしは、頷いてただけ。

たまに、キスをする。

あたしは、あいつの頭を抱え込んで、背中をさすった。

あいつは、安心したみたいに、あたしの胸の中で眠った。

あたしをぎゅーって抱きしめたまま。






四時に起こして。

結局、一時間半しか寝なかったあいつ。

車の前で「来週、あたし行くから」と言った。

「うーん・・・」

ってちょっと悩んでた、あいつ。

「だめ?」

「絶対、絶対に、安全運転するなら!!!」

「うん、する。約束する」

「高速もずっと左側だけね!分かった?」

「うん、分かったよ・・・でも合流とかになって、車が来てたら?」

「屁理屈言わない」

「はい・・・」




頭をなでられた。

「ありがと、来てくれて。凄く嬉しかった」

「うん、俺もありがとう。来てよかったよ」

「ホント?」

「睡眠時間が長くなっても、あのまま帰ってたら、俺は後悔してた。今ね、気分的に凄くいい」

「そか」

「会えてよかった。俺が元気補充しちゃったかな」

「ならよかった」





見えなくなるまで、あたしは立ってた。

暖かい気持ちに、なれてた。







この数日間の日記で、いっぱい心配メールが来ました。

お友達からも来ました。



あたしを怒ってくれたMさん。

一緒に暮らしたほうが、二人のためだよって言ってくれた。



何があってもりりかちゃんの味方だからね!って言ってくれたTちゃん。

私が代わりによしよしするよ!って言ってくれた。






いろんな人の力で、ここまで来た気がする。

あたしはどうしようもない人間だし。

よわよわで、最近はすぐ泣くし、甘えるし、わがままだし。

だけど、そんなあたしだけど、ちょっとずつ支えてくれる人たちがいる。




勇気を、貰ってると思う。

何度も、もうやめようって、辛いからやめようって、そんなの離婚前から考えた。

子供と離れる事になったときも、考えた。

逃げたいって何度も何度も思った。




人間って、自分が楽になる方法をやっぱり考える。

あたしも考えた。

どうやったら、楽になれるか。

それは、周りの誰かが傷ついたとしても。

自分さえ、楽になれたらいい。

そんな風に思ってしまう。



勇気が、たくさんなきゃ。

自分は傷ついてもいいって、そう言う方向へ考えられる勇気がなきゃ。



そして、自分がしたいように、生きて行くにも、勇気がなきゃ。




ちょっとずつ。

勇気を貰ってる。

だから、ここまで来た。




みんなのおかげ。



お友達。

この日記読んでくれてる人たち。

親。

妹。

子供たち。

あいつ。





本当に、ありがとう。



逃げないように、今、自分が何をするべきなのか。




考える事から、逃げない勇気を。

あたしに与えてくれた人たち。



本当に、ありがとうございます。


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